暴走族と警察の衝突から24年 かつての特攻隊長はプロレスラー
■今年でデビュー20周年「自分だけが笑顔になるんじゃなく、人を笑顔に」
「人前に出ることが自分はやりたかったんだろうなって。天職だと思います。やってよかったなって。今でも楽しいですし」。 更生の道を歩み始めた宮本さんが選んだのはプロレスラー。今年、デビュー20周年を迎えた。 「いろんなところで試合をして、いろんな人に出会えて、いろんな笑顔を見られるっていうのはやっぱり楽しいかな。やんちゃして自分だけが笑顔になっていた時代から人を笑顔にさせるような仕事を選んだのかもしれないですね。これだからこの仕事は辞められません」。 11月20日に地元・廿日市市で行われたデビュー20周年イベント。この日、広島市内ではえびす講が行われていた。 かつて、暴走族が集まっていた場所には若者のカップルの姿があった。若い世代にとって、えびす講はもはや自分という存在を世間にアピールする場所ではなくなっていた。 宮本さんが今の若者に伝えたいことは-。 「責任持てないんだったらやめろよって思いますね。因果応報なので。悪いことやったら悪いことが返ってくるし、やっぱり良いことをやったら良いことが返ってくるんで、だからね、責任をとれる大人になってほしいですね」。