韓国の物価上昇率2カ月連続1%台、基準金利また下がるか…韓国銀行も神経尖らせる
韓国の物価上昇率が2カ月連続で1%台を記録した。依然として2桁の上昇傾向を見せる野菜類物価を除けば全般的に鈍化の流れを継続している。年末まで2%台の安定した物価の流れを見せるだろうという見方が出ており韓国銀行の基準金利追加引き下げにも関心が集まっている。 韓国統計庁が5日に発表した「10月の消費者物価動向」によると、先月の消費者物価指数は114.69(2020年=100)で前年同月比1.3%上昇した。2021年1月の0.9%から3年9カ月ぶりの低水準だ。今年4月に2.9%で3%を割り込んでから5カ月連続で2%台を記録した消費者物価上昇率は、9月に1.6%を記録してから1%台に下がっている。企画財政部のキム・ボムソク第1次官は「石油類価格が大幅に下落し、農畜水産物価格も1%台に鈍化して下方安定傾向が強まる姿」と評価した。 変動性が大きい品目を除いて物価の基調的流れを見せるコア物価も安定傾向だ。経済協力開発機構(OECD)方式のコア物価指標である食料品とエネルギーを除外した指数は1.8%上がった。前月より0.2ポイントの下落だ。韓国方式のコア物価指数である農産物と石油類を除外した指数は1.7%上昇した。購入頻度が高い144品目で構成し体感物価を示す生活物価は1.2%を記録した。2021年1月の0.8%から45カ月ぶりの低水準だ。 物価鈍化の1等功臣は石油類価格下落だ。企画財政部によると、先月の国際原油価格(ドバイ原油基準)は1バレル=74.9ドル台で1年前の89.8ドルより16.6%ほど低い。国際原油価格安定により石油類価格が10.9%と15カ月ぶりの下げ幅を記録して物価全体を0.46ポイント引き下げた。これに対し野菜類は1年前より15.6%上がり2022年10月の22.1%以降で最も高い上昇率を記録した。