<“あの頃”のサンデー>32年ぶり新作テレビアニメも話題の「らんま1/2」 1987年に何が起きた? 「独眼竜政宗」「ノルウェイの森」も
◇「動物のお医者さん」「まじっく快斗」も1987年
高橋さんは1978年にスタートした「うる星やつら」の連載を1987年に終え、同年に「らんま1/2」をスタートした。「めぞん一刻」も1987年に連載を終了している。当時、「サンデー」では、1981~86年に連載されたあだち充さんの「タッチ」は終了しており、1987年に「ラフ」の連載をスタートする。原秀則さんの「ジャストミート」、中原裕さんの「ぶっちぎり」、克・亜樹さんの「はっぴい直前」、島本和彦さんの「とつげきウルフ」などが連載中だった。青山剛昌さんの「まじっく快斗」が初めて同誌に掲載されたのも1987年だった。
1988年には、ゆうきまさみさんの「機動警察パトレイバー」、青山さんの「YAIBA」の連載が始まる。今年は、「機動警察パトレイバー」の新作アニメ「機動警察パトレイバー EZY(イズィー)」が2026年にプロジェクトを始動し、「YAIBA」の新作アニメが制作されることが発表されたことも話題になっている。
1987年に他誌で始まったマンガとして「動物のお医者さん」「3×3EYES(サザンアイズ)」「ダッシュ!四駆郎」などがある。
◇高橋留美子伝説は続く
高橋さんは1987年に「らんま1/2」だけでなく、「1ポンドの福音」の不定期連載もスタートした。「らんま1/2」の連載が終わった1996年には「犬夜叉」が始まり、2008年まで連載する。「境界のRINNE」を2009~18年に連載し、現在は「MAO」を連載中だ。高橋さんは、1978年に「勝手なやつら」でデビューして以来、第一線で活躍を続け、「天才」「生ける伝説」「神」などと呼ばれることもある。
「うる星やつら」の完全新作テレビアニメが2022年10月~2023年3月、2024年1~6月に放送されるなど高橋さんの作品は時代を超えて愛され続けている。「らんま1/2」も普遍的な魅力にあふれた名作ということもあり、約32年ぶりにテレビアニメが放送されることになったのだろう。