秋篠宮さま54歳に(会見全文)眞子さま結婚「何らかの発表する必要ある」
新しい時代の皇室のあり方
記者:ご一家で担われる公的な活動も増えられましたが、その活動のあり方や新しい時代の皇室像についてもお聞かせください。 秋篠宮さま:活動のあり方、なかなか一言で言うことは難しいと思います。というのは、私の活動、それから妻の活動があり、それから娘たちのものがあり、共通しているものもあれば、個人に帰属しているものもあります。そういうことから、どういうあり方が良いかというのは、なかなかそれをまとめてお話しすることは、私には難しいのですけれども、なんと言いましょうか、やっぱり依頼された仕事、それから自分がたとえば名誉職とかについている仕事、いずれにしても、それらに丁寧に取り組んでいくということが大切かなと思います。 新しい皇室像、ですね。これはその基本になるのは、これはよく上皇陛下も言われていたことですけれども、国民と苦楽をともにし、国民の幸せを願いつつ、務めを果たしていく。これはやはり、基本にあることだと私は考えております。 それを基本として、また時代によって要請も変わってきます。ですから、その時代、時代に即したあり方というのは、常に考えていかなければいけないと思っています。それとともにやはり皇室の中に古くから伝わっているものもあります。それの中でも、やはり大事な物というのはいろいろありますので、そういうものは引き続き残していくということが必要ではないかなというふうに思っております。
代替わり行事への公費投入
記者:ありがとうございます。続いてですが、即位の礼と大嘗祭(だいじょうさい)に皇嗣として臨まれた感想をお聞かせください。大嘗祭は、公費を充てる平成の方針が踏襲されましたが、殿下は昨年の記者会見で、天皇家の私費である内廷会計で行うべきだと述べられましたが、現在もその認識にお変わりはないですか。来春に立皇嗣(りっこうし)の礼を控える中、代替わりの行事の望ましいあり方について、お考えをお聞かせください。 秋篠宮さま:即位の礼、これは秋のことをおっしゃっていますか。即位の礼、一連の即位の礼ですね、それにおいて、私も出席いたしました。そして大嘗祭、これもそうですけれども、この両方の行事が無事に終わったことを安堵しています。(即位礼)正殿の儀の時には、誠に多くの方が海外からもお越しくださり、その方々とお話しする機会も、その日の夜ですね、得ることができ、私としても大変うれしいひとときでありました。またこれも即位の礼の一つですけれども、(祝賀)御列の儀、その時は私は、何台後ろかな、で供奉(ぐぶ)していたわけですけども、非常に多くの人たちが沿道でお祝いをしてくれている様子を見て、大変ありがたいことだというふうに思いました。 今回出席して、前回と一つ違うことがあって、これはまあ、あの(即位礼)正殿の儀になるんですけれども、前回は私の隣に、今の陛下ですね、がおられて、私はそこで行われる所作、分からなければ隣を見ていればいいっていう、そういう感じがあったんですね。これは大嘗祭もそうなんです。今回は、それができない。ということは、おそらく他の参列者は、そこのところにいた、私に合わせるだろうということから、やはりそのあたりは少し緊張しましたね。やはり間違えないようにしなければいけないな、というのがやはりありました。そのあたりは、前回と今回で違ったことの一つかなと思います。えーっと。 記者:大嘗祭の支出についてなんですけれども。 秋篠宮さま:それについては、今も、昨年お話しした時と気持ちは変わりません。それからもう一つは代替わりの、あれでしたっけ。 記者:来春に立皇嗣の礼を控える中で、代替わりの行事の望ましいあり方について、お聞かせください。 秋篠宮さま:これはあの、代替わりの行事の望ましいあり方、大嘗祭については昨年お話をしましたけれども、その他の多くのもの、立皇嗣の礼も含めてですね、これは国事行為にあたりますので、ここで私の意見を言うのは控えたく思います。