ダルビッシュを放出した球団の姿勢にレ軍に残された3000安打男が抗議
ベルトレはグラント記者の取材にこう答えている。 「僕たちはトレードを喜んでいない。全ての選手を売り払ってしまったとは思わないし、何の望みもないとは思わないけれど、難しい状況だったと思う。僕も、ダルビッシュがフリーエージェントになることは分かっているし、チームもそれを何とかしようとしていたのは知っている。僕は、ビジネスの面から理解しようとし、球団が何をやっているのかも理解している。でも、野球の面から考えれば、ハッピーなことではないね」 球団のビジネス戦略は理解した上で、、今シーズンの戦いに白旗を揚げて、エースであるダルビッシュを放出したことについてハッキリと不満をあらわにした。 同記事は、「彼の19年の選手生活でポストシーズンに進出したことは5回あり、そのうちの4回はレンジャーズの一員としてだ。2011年にはワールドシリーズに進出したが、負けている。ベルトレが今年のワールド・ベースボール・クラシックのドミニカ共和国代表として出場したのも、国を代表して優勝のためにプレーできる最後のチャンスだったからだ」と、3000本打者の優勝への思いを綴っている。 日本では、優勝が絶望的な日ハムがFA権を取得している谷元圭介投手をトレード期限ギリギリで中日に金銭トレードしたメジャー流の移籍について賛否が起きているが、そういうトレードが常識的に見られているメジャーでさえ、やはりやりきれない感情が渦巻いているようだ。ベルトレの不満は、きっとレンジャーズファンの怒りでもあるのだろう。果たして、3000安打バッターも、そういうチームに見切りをつけてチームを去ることになるのだろうか。