岡山・津山市の主婦不明22年 情報提供を 県警津山署、チラシ手渡し呼びかけ
岡山県津山市の主婦高橋妙子さん=当時(54)=が自宅から連れ去られ行方不明になっている事件は3日、発生から22年を迎え、岡山県警津山署捜査本部が市内2カ所で解決に向けた情報提供を呼びかけた。 高橋さんの顔写真と事件に使われたとみられる軽乗用車の写真を載せたチラシ入りポケットティッシュ千個を用意。市役所では署員ら10人が「協力をお願いします」と声をかけ、市民らに手渡した。女性(77)=同市=は「被害者と同年代でとても怖かったのを覚えている。家族を思うとやりきれず、早く見つけてほしい」と話した。
事件は2002年6月3日に発生。高橋さんから「車で連れ回されている」と自宅に電話があり、夫名義のキャッシュカードで現金約600万円が引き出された。岡山県警は男女2人が関与したとみて調べていたが、男は自殺し、女は遺体で見つかった。県警は現金を引き出した窃盗容疑で2人を容疑者死亡のまま書類送検した。 捜査本部にこれまで寄せられた情報は471件で、この1年は1件のみ。津山署の川崎慎人刑事官は「わずかな情報でも寄せてほしい」と話している。情報提供は同署(0868ー25-0110)。