【住之江ボート・SGグランプリ】黄金の夜王だ! 毒島誠がグランプリ初制覇
ついに黄金ヘル初戴冠! 住之江ボートの「SG第39回グランプリ」は22日、第12Rで優勝戦が争われ、毒島誠(40)=群馬=がイン逃げで快勝。11回目のGP出場、7回目のファイナル進出で初めてつかんだ絶好枠のチャンスをものにした。また、「SGグランプリシリーズ」は第11Rで優勝戦が行われ、前田将太(36)=福岡=がインから逃げ切り悲願のSG初制覇を果たした。 自分自身、そしてファンが待ち望んだ歓喜の瞬間がついに訪れた。7回目となるグランプリ優勝戦を初の絶好枠で迎えた毒島が、インから力強く押し切りライバルを完封。選手生活22年目にして待望のGP初制覇で、SG9回目の優勝を飾った。 「1周1マークがあんな(ターンになった)ので、エンジンがよくてよかったです。足の仕上がりがめっちゃよかったのでいつものSGの1号艇より緊張は少なかったけど、1マークはやっぱり緊張でしょうね」 初のGP優勝戦1号艇に百戦錬磨の勝負師のハンドルさばきにも狂いが生じたか-。1周1マークはややターンマークを外してBSで桐生が差し迫ったが、超抜級に仕上げ切った32号機の実戦足で一気に突き放して独走態勢へ。「勝てたのでオッケーです!」と持ち味の快速ターンで今大会の上がり最速タイム1分46秒0をマーク、Vゴールを駆け抜けた。 選出2位で8年連続11回目の出場となった今大会はTR2nd1、2回戦まで同1位の馬場と同着順で並ぶ大激戦。優出への最終決戦3回戦11Rの道中で峰を交わして3着を確保した毒島に対し、馬場が続く12Rで5着に敗れてつかんだ絶好機を見事にモノにした。 「いつも本当に支えてもらっている妻に感謝ですし、いい誕生日プレゼントができたかなと思います」と幸美夫人の誕生日&結婚記念日でもあったこの日、〝GP初制覇〟という新たなメモリアルを書き加えた。この優勝で〝グランデ5〟のコンプリートへ残すはSGオールスターのみとなり「しっかり走ってファンに恩返しがしたいですね」と意欲をのぞかせた。 「今年(GPを)取れたので来年は肩の荷が下りて自然体で臨めそうです。一走一走、自分らしいレースでこれからも業界を盛り上げられたらと思います」
今年の獲得賞金も2億4636万3033円として賞金王も確定させた。SG通算9Vのうち7Vをナイター開催で遂げた上州の〝夜王〟が、来年のボートレース界も引っ張っていく。(小出大輔)