とにかくトガりたいアナタへ 中古で始める“コブララバー”のすゝめ
トガり方がハンパじゃないアスリートモデル
慣性モーメントを限界まで高く、重心を限りなく深く――というのが昨今のドライバーのトレンド。しかしコブラは、流行の真逆というべきクラブをラインアップしている。中古相場で2万円を切る「キングラッドスピード」(2021年)、2万円台中盤の「キング LTDx LS」(2022年)、「エアロジェット LS」(2023年)。そして早くも4万円台中盤で見つかりそうな「ダークスピードLS」(2024年)だ。 “お助け機能”は最低限に抑え、操作性に優れたマニュアル的なドライバーづくりはコブラ独自の世界観であろう。
コスパもやさしさも最上級のドライバー
今さらマニュアルはちょっと…と思うアナタ。コブラには操作性よりやさしさを限りなく追求したオートマチックなモデルもあるので、ご安心を。「キング F9 スピードバック」(2019年)は慣性モーメントも大きく、重心深度も十分深い。ハードヒッターでなくても扱いやすい。ただし、フェース角がオープンなので左へのミスが怖いゴルファーに向いている。1万円台中盤から見つかりそうだ。 「キング スピードゾーンエクストリーム」(2020年)も同様に高慣性モーメントを誇る。こちらはフェース角もオープン過ぎず、扱いやすいニュートラルな性格。「キング ラッドスピード XB」(2021年)も同じような性格で、年式も新しい。どちらも中古なら1万円台中盤で手に入るだろう。お財布にも魅力的だ。 コブラのドライバーが“尖った”マニュアルモデルばかりだったのは昔の話。今では一般アマチュアも安心して使えるクラブが揃っている。最新のAI設計を導入し、鍛造フェースで、エアロダイナミクスにも注力した構造は、ドライバーの基本的な部分にしっかりコストがかけられている証だ。 デザインもあか抜けていて、飛距離性能も申し分ない。販売ルートを限定しているため中古の在庫も少ないが、コブラ人気はいつ爆発してもおかしくない。(文・田島基晴)