大石知事が元監査人を告訴 名誉毀損疑いで長崎地検に
長崎県の大石賢吾知事は24日、ブログに投稿された虚偽の内容の記事で名誉を傷つけられたとして、名誉毀損(きそん)容疑で自身の後援会の元監査人の告訴状を長崎地検に提出したと発表した。 発表資料によると9月中旬ごろから10月中旬ごろにかけ、2022年知事選の立候補時に納めた供託金300万円について、後援会から仮払いを受けたのに選挙後に返還された金を後援会に戻さず、知事自身の口座に振り込ませたとする虚偽の記事を元監査人のブログで公開され、名誉を傷つけられたとしている。 同日、県庁で会見した大石氏は投稿内容を「事実無根」と強調。供託金300万円は親族から借り、選挙後に返還したと説明した。 元監査人は大石氏の後援会の自主的な外部監査で監査人を務め、7月以降、複数の案件で大石氏を告発している。大石氏は会見で、6月に自身の承認なく後援会から多額の出金がされ、元監査人に渡った可能性があるとしていた事案に言及。出金額は463万円と述べ「引き続き弁護士と協議しながら、詐欺罪などでの刑事告訴も視野に事実確認をしていく」とした。 元監査人は告訴状提出を受け、ブログでの発信について「知事を誹謗(ひぼう)中傷、名誉を毀損する意図は一切ない」とするコメントを発表した。