開幕から1か月“侍ジャパン戦士”の成績は?【メジャー編】 二刀流で輝き放つ大谷翔平 吉田正尚も打撃好調
3月に開催されたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で世界一の称号を奪還し、日本列島を沸かせた侍ジャパン。その後、それぞれのチームに戻りレギュラーシーズンの開幕を迎え、メジャーリーグでは4人の侍戦士が活躍を見せています。 まずは、投打二刀流のエンゼルス・大谷翔平選手。WBCでは打者として打率.435、大会最多タイ10安打、9打点。投手としては2勝を挙げ防御率1.86。決勝では最終回に登板し胴上げ投手となり大会MVPを獲得しました。 メジャーでは投手・大谷として2年連続の開幕投手を任され、6回無失点10奪三振の力投で上々のスタートダッシュを切りました。ここまで6試合に登板し、負けなしの4勝、防御率は1.85。メジャーリーグでは投手にとって重要な指標となるWHIP(1イニングあたりに出しているランナーの数を数値化したもの)は1.00を超えなければ優秀なピッチャーと評される中、大谷選手はここまで0.82をマークしています。 打者としてもここまで28試合に出場し、欠場したのは13日のナショナルズ戦のみ、さらにその内の17試合は連戦で休むことなく試合に出続ける鉄人ぶり。ここまでホームランは7本、打率.294を記録しています。 今シーズンからレッドソックスでプレーする吉田正尚選手はWBC大会新記録となる13打点をマークし、世界一に貢献。勢いそのままに日本人史上初となるメジャー1年目での開幕戦4番でメジャーデビューを果たしました。 4月中旬には20打席連続ノーヒットで打率が1割台に落ち込むなど不振に陥りましたが、そこから挽回を図り、直近7試合では打率.423、11安打、7打点と驚異の数字をたたき出しています。 “ペッパーミルパフォーマンス”ですっかりおなじみとなったのが、日系人として初めて侍ジャパンに選出されたカージナルスのラーズ・ヌートバー選手。WBCでは不動の1番として全試合スタメン出場。出塁率.424とリードオフマンの役目を果たしました。 今シーズンはケガもあり、打率2割4分と絶好調とは言えない成績ですが、メジャーでも出塁率は4割台をキープしています。 メジャー組で唯一2月の強化合宿から参加した侍ジャパン最年長のパドレス・ダルビッシュ有投手。若手選手とも積極的に交流を図り、チームをまとめあげ、世界一の立役者となりました。WBCでは3試合に登板し1勝。決勝戦ではパドレスに自ら許可をもらい、1イニング登板しました。 今季新たにパドレスと6年の長期契約を結んだダルビッシュ投手はここまで5試合に登板し、1勝2敗、防御率は3点台と本調子とはいかない様子。メジャー自己最多タイの16勝をマークした昨季に劣らないピッチングに期待です。 ◇以下、侍ジャパンメンバーの今季成績 大谷翔平選手(エンゼルス) <投手> 6試合 4勝0敗 防御率1.85 46奪三振 <打者> 28試合 打率.294 7本塁打 18打点 吉田正尚選手(レッドソックス) 23試合 打率.276 4本塁打 16打点 ラーズ・ヌートバー選手(カージナルス) 15試合 打率.240 2本塁打 6打点 ダルビッシュ有投手(パドレス) 5試合 1勝2敗 防御率3.60