1JZクラウンバン【1】旧車との出合いは恋愛と同じ。幸運にも2度目のチャンスが訪れたオーナーの話
直列6気筒のM型、もしくは4気筒のR型が標準設定だった50系クラウンに、同じトヨタの直列6気筒ユニットである1JZ型を換装するのはよく知られた方法だ。だが、ただ積んだだけでは、思わぬ落とし穴が! 失敗を経て見事に復活をとげた前期型バンの改善策から、クラウンカスタムの明るい未来が見えてくる! 【画像23枚】ドアの内張りは土台となるボードを新たに作り、その上に純正の内張りを貼り直したもの。ウインドークランクが2つあるが、上の小さいものは三角窓の開閉用だ 【1969年式 トヨペット クラウンバン Vol.1】 ディーラーで普通に買える新車とは違い、「1点もの」となる旧車との出合いは、恋愛のように運命的だ。問題はその運命をつかみ取るのか、それとも見送ってしまうかだが、今回のオーナーは、一度は見送ったものの、幸運にも二度目のチャンスに恵まれ、それをしっかりつかんだ強運の持ち主だ。 彼と50系クラウンバンとの出合いは、今から26年も前にさかのぼる。以前から旧型クラウンの魅力に取りつかれていたのだが、探していたのは2代目モデルの40系だったそうだ。いかに26年前といえども、年号はすでに平成。 昭和40年前後に発売されていた40系の出物など少なく、購入に踏み切れない日々が続いていた。 OWNER 東京都内のバリバリ一等地にお住まいでありながら、愛車はクラウンのみ。つまり、どこに行くにもクラウンと一緒に出かけるというオーナー。今後もフロントサスペンションのナロードや車高の微調整を追加していきたいそう。つまり、愛するクルマのモディファイに終わりなどないってことだ。 初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部