首位発進の桜井心那、全米女子OPでの苦い経験転機に「私こんなことしてる場合じゃない」【女子ゴルフ】
◇4日 女子ゴルフ ミネベアミツミレディス第1日(札幌市南区、真駒内CC空沼C) 昨季4勝の桜井心那(20)=ニトリ=が8バーディー、1ボギーの65をマーク。7アンダーで吉本ひかる(25)=マイナビ=とともに首位発進を決めた。1打差の6アンダー3位に堀琴音(28)=ダイセル、5アンダー4位に小祝さくら(26)=ニトリ、鈴木愛(30)=セールスフォース、菅楓華(19)=ニトリ、李ハナ(韓国)が続いている。前週優勝の桑木志帆(21)=大和ハウス工業=はイーブンパーの57位と出遅れた。 首位発進を決めた桜井は初出場した6月の全米女子オープンで予選落ち。「強い風の中でプレーして限界を感じて、持ち球をフェードからドローに変える決意をした。土曜、日曜と会場で練習して…。今は曲がるストレスがなくなった」。苦い経験が転機になっていた。 この日は10番からスタートして5バーディー、1ボギーで前半を折り返すと、後半の3番から1・3メートル、1メートル、8メートルを決めて3連続バーディーを奪取。優勝した昨年10月の富士通レディース以来の首位に立った。「全米で世界のトップ選手たちを見て、私こんなことしてる場合じゃないなと思ったし、悪いところは認めて、前向きになった」。思いつきでキャディーバッグに入れてきたトラスパターも大活躍。前週は32パットだったが、この日は23パットに激減した。 「ショットが曲がっていたおかげでトラブルショットがうまくなったし、いろいろ試しては失敗しているけど、無駄な試合は一つもない」と桜井。初優勝した昨年の資生堂レディスからちょうど1年。復活の5勝目が見えてきたといえそうだ。
中日スポーツ