【漫画】震度7の大地震の避難中に、うさぎを保護した青年…動物連れの避難所のリアルが読める物語に「ペットの飼い主全員読むべき」の声
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、遊木哉吉さんがX(旧Twitter)上に投稿した漫画「地震にあくび」だ。3月25日時点で170万インプレッションがつく反響が集まり、話題となっている。今回は作者の遊木哉吉さんに制作の背景を伺った。 【漫画】震災で避難所へ移動…動物連れはどうなる?うさぎを連れて避難した学生の話に「胸に刺さる」「泣いた」と反響 ■避難所に動物は連れて行ける…? 主人公・栗野優は1人暮らしをしている学生。 ある日、震度7という地震があり優は何も持たずにアパートを飛び出した。周りの人達が避難所の学校に向かうというので、とりあえず優も避難所へ向かうことに。 すると優のもとに一匹のうさぎが現れた。 周りを見渡しても飼い主は見当たらず、どうしたらいいのか分からない優だったが、うさぎを放っておけずに避難所へ連れて行くことにした。しかし、避難所の受付で「動物は中に入れません」と断られる。「臭いや吠えたりアレルギー等の問題があるので」と言われてしまい、途方に暮れる優。 動物連れの人は渡り廊下の下に集まっているようで、優はそこに移動する。うさぎはもちろん、動物すら飼ったことがない優は周りの人のサポートもあり、うさぎのお世話をしていく。 このように今作では、動物連れの避難所でのリアルな様子が描かれている。 実際に作品を読んだ人からは「小さな家族と暮らすみんなに読んでほしい」「ペットの飼い主全員読むべき」「胸に刺さる」「泣いた」「もう一度防災対策みなおそう」「改めてしっかり考えなくちゃ 」など、読んで考えさせられたという声があがっている。 今回は、作者・遊木哉吉さんに制作について話を伺った。 ■作者・遊木哉吉さんの創作背景とこだわり ――「地震にあくび」を創作したきっかけや理由があればお教えください。 熊本地震で被災し当時飼っていたうさぎと一緒に避難所に避難した経験を物語として何か描けるのではないかと思ったこと。また、ペットを飼っている方がこの物語を読み、もしもの時の心づもりをするきっかけになればと思ったのが理由です。 ――「地震にあくび」を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントはありますか? こだわった点は、被災して不安でいっぱいの中、うさぎのかわいさにほっとする主人公と同様に読者にもほっとしたりキュンとしてもらえるように「うさぎをかわいく見せるシーンではかわいく!」と意識して描いていました。 ――今回SNSで多くの反響があったかと思いますが、特に印象に残っている読者からのコメントがあればお教えください。 「参考になった」や「考えさせられました」などのコメントは、地震が起こった時・ペットと被災した時、自分たちはどうするかを考えてもらうことがこの作品を描いた理由の一つなので、嬉しく思いました。また実際に被災した経験のある方で「避難所にペットは連れて行けない。と泣きながら家に置いていきました。」というコメントもとても印象に残っています。 ――普段漫画を描かれる際に大切にされていることがあればお教えください。 漫画以外でも楽しいことや刺激を受けるものを持つこと、健康第一でしっかり睡眠をとる生活を心がけ積極的に色んなことに楽しみながら取り組むこと、ネガティブにならないことなど、気持ちや生活環境を良い状態で過ごすことが漫画制作やストーリー作りにもいい影響が出ると思うので、自分のことも大切にしています。 ――遊木哉吉さんの今後の展望や目標をお教えください。 読者の心を動かすマンガをいっぱい描きたいです。もっと深くハッとさせ温かい気持ちになるようなお話を描いていけたらと思います。 ――最後に遊木哉吉さんの作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。 マンガを読んできただきありがとうございます。感想やコメントも本当に感謝の気持ちでいっぱいです。 たくさんの作品を届けていけるようがんばります。これからもよろしくお願いいたします!