PwC、5月に中国の顧客5社失う-恒大関連の役割巡り当局が調査
(ブルームバーグ): 米プライスウォーターハウスクーパース(PwC)は、5月だけで中国の顧客5社を失った。ここ2年間に同社が監査役を退いた中国企業は十数社に上る。
中国太平保険は27日、PwCの退任に伴い、2024年の監査役にKPMGを指名したと発表。また、中国招商銀行は監査役をアーンスト・アンド・ヤング(EY)に交代した。中国中鉄や中国電子華大科技、東鵬飲料(集団)なども監査役を変更した。
今回の顧客喪失は、不動産開発大手、中国恒大集団の会計処理におけるPwCの役割を当局が調査する中で、同社が直面する課題を浮き彫りにしている。
PwCの担当者は、同社がすぐにコメントできないと説明した。
PwCはここ数年に、融創中国、世茂集団、遠洋集団、雅居楽集団など、少なくとも10社の中国不動産会社の監査役を退いている。
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原題:PwC Lost Five China Clients in May After Evergrande-Linked Probe(抜粋)
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Xinyi Luo