クイーン、デビューAL『戦慄の王女』の最新リミックス&リマスター盤発売決定
クイーンによる1973年のデビュー・アルバム『戦慄の王女(クイーンI)』が、発表から半世紀以上を経て、ジャスティン・シャーリ==スミス、ジョシュア・J・マクレー、クリス・フレドリクソンの手によりリミックス及び修復を施され、バンド自身が長年望んでいたサウンドに生まれ変わった。 さらに、新たなトラックリストや、別テイク、デモ、ライブ・トラック等が追加され、究極の完全版が完成した。クイーンのアルバムが新たにステレオ・ミックスし直されるのは、本作が初となっている。日本では、輸入国内仕様のコレクターズ・エディション(6SHM-CD+LP)、デラックス・エディション(2SHM-CD)、通常盤(1SHM-CD)の3形態で発売される。 6CD+1LPから成る『戦慄の王女(クイーンI):ボックス・セット』(コレクターズ・エディション)には、43曲の新ミックスが追加され、全63曲を収録。アルバム本編では、発表当時に元々予定されていたトラックリストが復元されている。また、スタジオ内でのメンバー達の親密な様子をありのままに捉えた音源や、デモ、レアなライブ音源、さらに1970年8月に英ロンドンで行われたクイーン初のライブ・パフォーマンスの未発表音源も収録。1973年のリリース時にはオリジナル・アルバムに収録されていなかった「マッド・ザ・スワイン」が、本来予定されていた曲順通りに復活を果たした。また、手書きの歌詞や本作に関わる貴重な資料が収められた、全108ページのブックが付属している。 ブライアン・メイは、「本作は単なるリマスターではない。これは、クイーンのデビュー・アルバム全体を再構築した、全く新しい2024年版だ。そして後知恵のご利益として、今回これを“Queen I”と改名することにした」「演奏と歌は全て1973年の発表当初と全く同じままだけれども、全楽器で、当時僕らが目指していた“ライブ”感のあるアンビエントなサウンドを再現するため、再検討を行った。その結果、本来そうあるべきだったサウンドを放つ“戦慄の王女”が、現代の知識と技術を駆使して - 初めて - 誕生したというわけだ」「2024年版“戦慄の王女(クイーンI)”こそ、僕らがずっと皆さんにお届けしたいと夢見ていたデビュー・アルバムなんだ」と、コレクターズ・エディションに封入されたライナーノーツに記している。 この新たな2024年ミックス版には、バンドとプロデューサー陣の一人との意見の食い違いによってオリジナルLPには収録されなかった「マッド・ザ・スワイン」が収録。同曲は今回、1972年にバンドが意図していた通り、アルバム本編の4曲目、つまり「グレイト・キング・ラット」と「マイ・フェアリー・キング」の間という本来の位置に収録されている。 ドラムスのロジャー・テイラーは、「この“戦慄の王女(クイーンI)”ボックス・セットでは基本的に、現在ある技術を用いて、このアルバムが僕らの本来望んでいた音になるよう作り直したんだ。ドラム・サウンドも本来こうあるべきだったという音に仕上げて、全体な音質も向上し、ミックスも改善されている。だから、改良を加えることによって僕らが目指していた音に到達することができて、すごく嬉しいよ」と語っている。 ◎リリース情報 『戦慄の王女(クイーンI)』 2024/10/25 RELEASE <コレクターズ・エディション(6CD+1LP)> UICY-80529 33,000円(tax incl.) <デラックス・エディション(2CD)> UICY-80530/1 4,400円(tax incl.) <CD> UICY-16255 2,860円(tax incl.) Photo: Douglas Puddifoot