なぜ獲った…。ACミラン、冬の大失敗補強5選。獲得は計画的に…。“パニックバイ”には要注意!?
なぜ獲った…。ACミラン、冬の大失敗補強(3)期待外れの“カカ2世”。不運も重なり低迷に
MF:ルーカス・パケタ 生年月日:1997年8月27日 在籍期間:2019年1月~2020年9月 ミラン通算成績:37試合1得点2アシスト ウェスト・ハムのMFルーカス・パケタはブラジル代表にも呼ばれる世界的な選手だが、ミランでは大きく期待を裏切った。1年半の在籍で、セリエAでは37試合に出場。1得点2アシストに終わっている。 ミランは2019年1月、フラメンゴに3840万ユーロ(約46億円)の移籍金を支払ってブラジルの新星を獲得した。ミランファンにとってトップ下のブラジル人といえばカカを思い出すもので、「新しいカカ」と期待を集めた。 しかし、ブラジル人らしいスタイルはなかなかイタリアに適応せず。技術は高くてもカカのような推進力はみられず、攻撃を停滞させる一因になった。 当時のミランといえば、次から次へと指揮官が代わる時期でもあった。適応のための時間があれば、プレースタイルに合った監督がいれば……。たらればを挙げればキリはないが、有望な若手を連れてくればいいというわけではないという意味では、良い教訓になったかもしれない。
なぜ獲った…。ACミラン、冬の大失敗補強(4)得点ゼロ、給与受け取り拒否。男気はあったが…
FW:マリオ・マンジュキッチ 生年月日:1986年5月21日 在籍期間:2021年1月~2021年6月 ミラン通算成績:10試合0得点0アシスト マリオ・マンジュキッチの人間性に疑いはない。それでも、ミランがマンジュキッチを獲得したのは失敗だった。 ユベントスで活躍した実績があったマンジュキッチは、カタールのアル・ドゥハイルでプレー。2020年7月に退団したあとフリーになっていたところ、FWズラタン・イブラヒモビッチの負担を軽減できるアタッカーを探していたミランから声が掛かった。 コンディション良好とされていたマンジュキッチはすぐにピッチに立ったが、2月中旬に負傷して約2カ月の離脱。結局先発での出場は1回のみで、ノーゴールに終わった。 マンジュキッチは負傷離脱していた間の給料受け取りを辞退するなど、ミランに対して誠意を示した。若手主体のチームにとっては、良い模範だったかもしれない。それでも、戦力としてミランに貢献したかと言われればノーであり、期待外れだったことは間違いないだろう。