ご当地グルメ自販機が空港に登場 冷凍真空パックで観光土産に 骨付き親鶏やイノシシのハンバーグ
骨付きの親鶏をしょうゆだれで焼いた「びっくり焼き」など島根県益田圏域のご当地グルメの冷凍食品を売る自動販売機が28日、萩・石見空港(益田市内田町)で稼働を始めた。東京からの観光客に土産として買ってもらうことを見込んでいる。 【画像】びっくり焼きやジビエのハンバーグ 空港ターミナルビルの2階に設置された。取り扱う商品は、飲食店「びっくりや」(同市赤城町)で70年以上愛されている「びっくり焼き」(1600円)や、居酒屋「あんじょう」(同市乙吉町)の山陰産アジと境港で養殖されたサーモンを使った漬け丼(1500円)、食品製造会社「よしか町キッチン」(同県吉賀町)のイノシシ肉のハンバーグ(2200円)など6種類。真空パックに入れて瞬間冷凍処理をしてあり、自然解凍や電子レンジで手軽にお店の味を楽しめる。 2022年に「びっくりや」が約20年ぶりに復活した際、同店を経営する会社ポニイが冷凍食品も開発した。オンラインや市内のスーパーで販売してきたが、県外への販路拡大に向けた知名度向上策として、空港への自販機設置を発案。ほかのご当地グルメもPRしようと「あんじょう」を運営する会社「安正(やすまさ)」などに声をかけ、協力が実現した。 ポニイの和田哲也営業部長(45)は「海や山に囲まれた地域の特色が出た品ぞろえとなった。多く人に地域グルメを知ってもらえたら」と期待。安正の斎藤圭吾販売部長(25)は「食を通して地域を盛り上げたい」と意気込んでいる。 「びっくり焼き」などポニイの冷凍商品は4月から、同市有明町の県芸術文化センター・グラントワ内のレストランポニイでも販売する。
中国新聞社