大阪桐蔭、昨夏の雪辱誓う エース前田悠伍「球質上げる」 センバツ
第95回記念選抜高校野球大会の出場校を決める選考委員会が27日開かれ、大阪桐蔭が4大会連続14回目の出場を決めた。 【センバツ出場の一報に喜ぶ各校を写真で】 大阪桐蔭では、選出をライブ中継で確認した今田悟校長がグラウンドでナインに「おめでとう。センバツの優勝旗をもう一度持ち帰ってきてほしい」とエール。選手たちは引き締まった表情でうなずいた。 昨年のセンバツで4年ぶり4回目の優勝を果たし、今大会は連覇が懸かる。主将で最速148キロを誇るエース左腕・前田悠伍は「素直にうれしい。本番までにキレや伸びといった球の質を上げていきたい」と意気込んだ。 春夏連覇が懸かった昨夏の甲子園では、準々決勝で下関国際(山口)に敗れた。その悔しさもバネに、新チームは昨秋の明治神宮大会で大会初となる連覇を達成。前田の力投と徳丸快晴、南川幸輝らの打撃がかみ合った。西谷浩一監督は「甲子園では喜びも悔しさも味わってきた。個の力ではなく、全員の力を合わせたしぶとい野球で日本一を目指したい」と話す。 昨夏の下関国際戦に2年生ながら登板した前田も「夏の経験から粘りの投球を意識している。簡単に走者を出さない、追い込んでから甘い球を投げないといった、相手に点を与えない投球で一戦一戦頑張りたい」と力強く語った。【木村敦彦】