カラフルなヘビで集大成!12年大絵馬描き続けた障がい者アーティスト「見る人みんなが元気に」「人に喜んでもらえる大きな仕事」 富山
チューリップテレビ
富山県高岡市の神社の大絵馬を毎年描いている男性がいます。写真スポットとして参拝者に親しまれてきた大絵馬は、巳年で十二支をひと回り。ことしは特別な絵馬となりました。 【写真を見る】カラフルなヘビで集大成!12年大絵馬描き続けた障がい者アーティスト「見る人みんなが元気に」「人に喜んでもらえる大きな仕事」 富山 初詣に訪れた人たちでにぎわう高岡市の射水神社。 拝殿の横に掲げられているのは、ことしの干支、巳の大絵馬です。 1年の幸せを願う人たちをユーモラスでカラフルなヘビが温かく出迎えています。 初詣に訪れた男性: 「毎年にこの絵見に来てます。ことしもきれいに描いてあるんで面白いなと思って見てます」 初詣に訪れた女性: 「おしゃれ、ヘビさんもおしゃれだわ」 初詣に訪れた女性: 「射水神社(の絵馬)こんなカラフルなのってびっくりするんです、都会の娘たちが。また写真撮って送ろうかなと思っています」 この大絵馬を描いているのは、射水市の末永征士(すえなが・まさし)さんです。先月、末永さんは大絵馬の仕上げに向けて丁寧に筆を走らせていました。 ココペリ・米田昌功代表:「オムライスみたいな富士山になったね」 末永征士さん:「プリンですね、日本一一番高い山、富士山」 米田昌功さん:「原画はちゃんと水色と白だったんですけど、ここに来て急に黄色と赤になってる」 末永さんは、高岡市にある「障害者アート支援工房ココペリ」に所属し、月1、2回開かれるワークショップで創作活動に取り組んでいます。 知的障害と自閉症傾向がある末永さん。 末永征士さん: 「これ、貨物鉄道ファーストガイド。(貨物列車は好きなんですか?)興味を持っているけど好きです」 母の由美子さんには、末永さんが7歳の頃に医師から言われた忘れられない言葉があります。 母・由美子さん: 「私は絵を描いたということがすごくうれしくて言っただけなのに、もっと上手な絵を描ける年齢なのに、これぐらいの絵しか描けないのはやっぱりちょっとレベル的に下なんですよって言われたことがあったんで」 高岡支援学校の美術部に入り本格的に絵を描き始め、末永さん独特の作品が次々と生まれるようになりました。 母・由美子さん: 「絵ひとつ取っても何でこんな形になるのっていう絵がたくさんあるように、やっぱりこの子たちの住む世界っていうものはこういうものなんだって、わかっていただけたらいいのかなと思います」
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