『Cloud クラウド』©2024「Cloud」製作委員会

　9月27日よりTOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国ロードショーされる菅田将暉主演の黒沢清監督最新作『Cloud クラウド』の追加キャストとして、赤堀雅秋、吉岡睦雄、三河悠冴、山田真歩、矢柴俊博、森下能幸、千葉哲也、松重豊の出演が発表された。 【写真】『孤独のグルメ』の“五郎さん”でおなじみの松重豊 　本作は、『スパイの妻』で第77回ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞（最優秀監督賞）を受賞した黒沢監督による、顔のみえない社会で拡散する憎悪の連鎖から生まれる“集団狂気”を描くサスペンススリラー。 　「ラーテル」というハンドルネームを使い、転売で稼ぐ主人公・吉井良介を菅田が演じるほか、吉井の謎多き恋人・秋子役を古川琴音、吉井に雇われたバイト青年・佐野役を奥平大兼、ネットカフェで生活する男・三宅役を岡山天音、吉井が働く工場の社長・滝本役を荒川良々、吉井を転売業に誘う先輩・村岡役を窪田正孝がそれぞれ演じる。 　NHK大河ドラマ『どうする家康』や映画『青春 18×2 君へと続く道』に出演し、ラジオのパーソナリティーやエッセイの執筆なども行う松重は、2021年にデジタルリマスター版が公開された黒沢監督作『地獄の警備員』で映画初主演。その後、黒沢組には『カリスマ』『リアル～完全なる首長竜の日～』に出演し、本作で11年ぶりの黒沢監督作品出演を果たした。 　今にも倒産しそうな町工場の社長・殿山宗一を演じるのは劇作家の赤堀。『葛城事件』など映画監督としても作品を発表し、ドラマ『不適切にもほどがある！』（TBS系）などにも出演している赤堀は、過去の黒沢監督作品には『贖罪』『岸辺の旅』に出演している。その殿山の妻・千鶴役を、NHK大河ドラマ『どうする家康』などに出演し、黒沢組初参加となる山田が演じる。 　また、岡山演じる三宅が出会う謎の男・矢部役を、黒沢組常連で、黒沢監督が今年発表した配信作品『Chime』で主演を務めた吉岡が担当。人生を見失った男・井上役には、『MONDAYS／このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』に出演し、黒沢組初参加となる三河が決定した。 　さらに、菅田演じる吉井を不審視する警察官・北条役を黒沢組初参加となる矢柴、下町の模型店の店主・室田役を『回路』『アカルイミライ』に出演した森下、猟師役を『岸辺の旅』『予兆 散歩する侵略者』に出演した千葉がそれぞれ演じる。