警察は厳戒態勢…六代目山口組・司忍組長と髙山清司若頭が「揃って静岡・浜松の住宅街」に現れた裏事情
’23年12月中旬の早朝。静岡県浜松市の住宅街の一角が物々しい雰囲気に包まれていた。 【最新近影】すごい…! 幹部たちに見送られ高級車に乗り込む六代目山口組・司忍組長「オーラ満点」肉薄撮 朝7時半までに黒塗りの高級車が何台も往来し、住宅街にある建物に入っていく。敷地内にズラリと並ぶのは、六代目山口組の幹部たちだ。付近には全国10都道府県の警察本部から派遣された捜査員が50名ほど警戒にあたっている。 張り詰めた空気のなか、8時半を過ぎた頃に、ある一台の高級車が到着した。その瞬間、現場の緊張感は一気に高まる。後部座席から降り立ったのは、六代目山口組の司忍組長だ。個性的な絵が描かれたセーターの上に黒いハーフコートを羽織っている。サングラスをかけているため判然としないが、その表情に笑みはない。そのまま幹部たちに出迎えられ、建物の中へと入っていった。 「この日行われていたのは六代目山口組の納会です。山口組総本部が暴対法で使用制限を受けて以降、’20年からは静岡にある國領屋一家本部にて、事始めに代えて納会を開催しています。今回も全直参が参加しての会となりました」(警備に当たった警察関係者) 司組長の到着を受け、納会が始まった。先立って昇格した新直参が司組長から直々に盃を受ける「盃儀式」が執り行われた。その後は例年通りに山口組綱領の唱和につづき、司組長への髙山清司若頭の挨拶(森尾本部長が代読)が行われた。さらに新年度の組指針の発表などが行われ、納会は滞りなく終了した。 「掲げられた令和6年度の指針は『和親合一』。8年連続で同一のものとなりました。これには、組をあげて抗争集結を目指すという司組長の強い意志を感じます」(山口組事情に詳しいジャーナリスト) その後は宴席が開かれた。ワンボックスカーでコンパニオンたちが次々と到着。例年通りカラオケ大会も行われ、酒席は大変盛り上がったようだ。その後、13時過ぎにはお開きとなったようで、司組長から順に國領屋一家本部を後にした。 今年8月には山口組分裂抗争が始まってから10年目を迎える。節目の一年を前に、大きな動きはあるのか。 「警察庁の最新の発表によると、六代目山口組の構成員が約3800人いるのに対し、神戸山口組は330人ほど。戦力差は圧倒的ですが、神戸側の井上邦雄組長は神戸市内の自宅に立てこもっているとみられています。今後も両陣営ともジリジリとした睨み合いが続くでしょうが、戦局が大きく動く可能性もあります」(同前) 「抗争開始から10年目」の節目を前にして、事態は大きく動きだそうとしているのかもしれない。
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