富士山 静岡県側開山 待ちわびた山頂へいざ 事前登録システム試行も開始
富士山の静岡県側3ルート(富士宮、須走、御殿場)で10日、山頂までを全面開通し本格的な夏の登山シーズンが始まった。晴天の富士宮口からは、国内外の登山者が霊峰の頂を目指して歩を進めた。
富士宮口6合目に設置されていたバリケードが午前9時に撤去され、開通を待ちわびていた登山者が続々と頂上に向かった。伊豆の国市から訪れた三浦伸也さん(76)は、山小屋で友人の誕生日を祝う予定といい、「安全第一で登る」と話した。
静岡県側では今季から事前登録システムの試行が始まった。県は夜間の登山も自粛を求める。
富士宮口の富士山スカイラインと須走口のふじあざみラインでは、登山ルートの冬季閉鎖解除に合わせてマイカー規制が始まった。5合目行きのシャトルバス・タクシー乗り換え駐車場は、富士宮口は水ケ塚駐車場(裾野市)、須走口は道の駅すばしり近くの須走多用途広場(小山町)。閉山日は山梨県側とともに9月10日。