体の芯から温まる「つぼん汁」! 超簡単レシピを「快適生活研究家」が伝授
「快適生活研究家」として活動するかたわら、数々のキャンプ場をプロデュースする田中ケンさん。2024年1月12日に公開した動画では、冬キャンプにぴったりの「つぼん汁」の作り方を田中さん流アレンジと共に紹介しています。「つぼん汁」とは、一体どんな料理なのでしょうか? 【写真】使った食材や調理工程をチェックする(6枚)
郷土料理「つぼん汁」ってどんな料理?
熊本県の郷土料理「つぼん汁」は、鶏肉や根菜類を煮込み、醤油ベースで味付けする具だくさんの汁です。元々は会席膳で供されていた料理で、蓋付きの深い椀に入れていたことから「壺の汁」と呼ばれ、「つぼん汁」に変化していったそう。 田中さん流つぼん汁の作り方は、まずダッチオーブンに水を入れて火にかけ、里芋、鳥せせりを投入。そこへ人参やしいたけなど、他の野菜を切っては先ほどのダッチオーブンにどんどん放り込んでいきます。 今回は人参を使っていますが、大根やジャガイモなど根菜なら何でもOK。さらにちくわやこんにゃく、焼き豆腐も一口サイズに切って投入します。味付けはたまり醤油などの「甘い醤油」で。料理酒とみりんも加えて味を整えたら、10分程度煮込みましょう。
あえて水分を蒸発させて味を凝縮
ダッチオーブンの魅力といえば、食材が持つ水分を逃がすことなく鍋の中に閉じ込められる「無水効果」ですが、田中さんはあえて煮込む際に蓋を少しずらしていました。こうすることで程よく水分が飛び、味がギュッと濃くなるそう。 すでに十分美味しそうなのですが、味付けが終わった段階でスタッフからは「(ここまでは)昔からの料理ですけど、そこになんか田中けんっぽい何か(アレンジ)入ってるんですか?」との質問が。あえて鳥せせりを使ったり、甘い醤油で味付けしたりと細かなこだわりはあるものの、じつはこの段階ではアレンジは入っていません。
あつあつフワフワの汁物に舌鼓
田中ケン流アレンジは、「卵」。それも卵を鍋の中にとくのではなく、食べる椀に卵をといてそこへ出来上がったつぼん汁を注ぐというものです。熱々のつぼん汁で卵が程よく固まって、ふわふわと漂うのが美味しそう。最後にいりごまをパラリとかけていただきます。 卵を入れたことでまろやかになった汁に、歯ごたえのある鳥せせりの食感が楽しく思わず「ん~~~!」と声が出てしまう田中さん。お豆腐も熱々で、寒い時期のアウトドアにぴったりな一椀になりました。 うどんを入れてアレンジしたり、短時間でできるのでキャンプでの朝ごはんにもピッタリの「つぼん汁」。新しいキャンプ飯のレパートリーに加えてみてはいかがでしょうか?