バンド「ジュースごくごく倶楽部」とは何者? メンバーのジンジャーエール阪本(マユリカ)と愛コーラ(ムームー大陸)を直撃!
■今でも十分恵まれてる ――堂前さんが辻さんに「バンドやろうぜ」と言って、最初は趣味から始まったということですが、メンバーのみなさんは本業のお笑いも忙しくなってきて、バンドの規模も大きくなってきて、活動は大変ではないですか? 阪本 でも、月に1回くらいこういうライブがあるっていうのは、いい意味で息抜きにもなってるんです。もちろんバンドも仕事なんですけど、メンバー自体、全員仲いいメンバーなんですごく楽しいし、みんなもすごく楽しめてるんじゃないですかね。 もちろんみんな忙しいんで、練習するってなっても夜中の11時から2時までとかやることもあるんですけど、しんどさとか大変っていう気持ちはそんなになくて。こうやってライブやったら楽しいしね。 愛コーラ はい。私もしんどさは全くないです。私は途中加入ですけど、どんどんライブの規模が大きくなっていくたびに、なんかワクワクが増えてきています。 ――7月にはセカンドアルバムのリリースや、なんばHatchにて「ごくごくフェス」が開催されることも発表になりました。どんどん規模を大きくしていますが、ライバルや目指すところがあれば教えてください。 阪本 でも、そういう意味で言ったら、僕らは結構恵まれてて。もう十分すごいバンドの方々とたくさん対バンさせてもらってるんですよ。たとえば四星球さんとか、おとぼけビ~バ~さんとも何度か対バンさせてもらって、みなさん、本当はこんな結成2~3年のバンドが一緒にやらせてもらえるような相手じゃないですよね。 でも、みなさん結構お笑いが好きだったり、共通の知り合いが多かったりもして、「ぜひ次は一緒にやりましょう」って言ってくれる。だから目標とかライバルとかは全然なくて、今でも十分恵まれてるなと思いますね。 ――なるほど。ちなみに(阪本の相方の中谷が在籍しているアイドルユニット)ZiDolはライバルではない? 阪本 あんなの比べ物にならない。言わんといてくださいよ。 愛コーラ (笑)。 ――それでは最後に、読者に一言メッセージをお願いします。 愛コーラ 音楽って、なかなか普段だと恥ずかしくて言葉にできないようなことでも、音に載せると伝えられて気持ちがいいっていうのはあるんですよ。例えば(阪本が作詞した)「サボリの歌」っていう曲があるんですけど、一見面白いような歌詞に見えて、実は結構メッセージ性がある。 そういうのを受け取ってもらって、嫌なことがあった時とかに私らの曲を思い出して、元気になってほしいなっていうのはありますね。そういうところはお笑いよりも音楽のほうがやりやすいので。 阪本 僕らはリーダーの辻さんの方針で、芸人のバンドとはいえ「音楽でふざけるのはやめよう」「音楽ではちゃんとしよう」っていうモットーがあるんです。もちろんみんな芸人なんで、MCで面白いことを言ったりはするんですけど、音楽で失敗して、それで笑いを取るようなことはしない。そういうことが魅力として伝わって、ライブに来てくれる方がこれからどんどん増えたらありがたいなっていう気持ちですね。 *** ●ジュースごくごく倶楽部(ジュースごくごくくらぶ) ジンジャーエール阪本(マユリカ/ボーカル、語り)、愛コーラ(ムームー大陸/ボーカル)、堂前タオル(ロングコートダディ/ベース)、ポイズン反町(シカゴ実業/ドラム)、辻クラシック(ニッポンの社長/ギター)、あたし(滝音/キーボード)という6人の大阪出身芸人からなるバンド。これまでに20曲以上を配信でリリースし、昨年3月にはファーストアルバム『ジュースごくごく倶楽部の1杯目』をリリース。今年7月にはセカンドアルバムをリリース予定。 オフィシャルサイト: X: 取材・文/酒井優考