たてもんに富山・魚津市外から応援団 住民と協力し組み立て、本番は担ぎ手に
富山県魚津市に関わりを持つ「関係人口」の創出、拡大を目指した事業が28日、始まった。初日は8月2、3の両日開かれる「たてもん祭り」に向け、事業への参加者と住民が協力し、たてもんを組み立てた。 「Uozu well-being week」と銘打った事業で、魚津市が企画した。人口減少に伴って地域の活動や祭りの担い手不足が深刻化する中、祭りの盛り上げや伝統文化継承の一翼を担ってもらうのが狙い。市外の約40人がこの事業に加わり、「魚津まっつり応援団」に登録された。 28日は登録者の中から3人が参加。作業は早朝から始まり、各町内のたてもんを収蔵庫から運び出した。真柱(しんばしら)の先端にヤナギなどを取り付け、クレーン車を使って台座部分に立てた。 横浜市から諏訪町3区の作業に参加した石河莉夏子さん(30)は「この作業を毎年するのは大変。たてもんが思っていたより大きくて驚いた」と話した。 たてもん祭りは、じゃんとこい魚津まつりに含まれる祭事。「Uozu well-being-」の期間はたてもん祭りが終わり、たてもんを解体する8月4日までとなる。参加者は、たてもんの担ぎ手を務めるほか、魚津まつりに合わせた「うおづキャンドルロード」の準備に携わる。洞杉(どうすぎ)散策などの自然体験、地域住民との交流イベントにも参加する。