【新課程・大学共通テストの疑問】私大希望でも受ける?服装は?電車が遅れたら…?
3. 申し込みはいつ? 受験料は?
9月下旬ごろには申し込みが始まるため、高校3年の夏には「受験するかどうか」を決めておく必要があります。受験する場合、現役生は通っている高校を通じて、既卒生は自分で出願します。 受験料は、3教科以上を受ける場合は1万8000円、2教科以下は1万2000円です。「理科」や「地理歴史,公民」の受験する科目数や選択方法は出願時に決めないといけません。必要な科目は大学によって異なりますので、早めに志望大の入試概要を確認しておきましょう。
4. 服装は? 必ず持っていくものはある?
受験時の服装についてはよく「制服を着ていくのですか」と聞かれますが、制服である必要はありません。冬なので寒さ対策ばかりに気を取られがちですが、試験会場は暑いこともありますので、温度調節しやすい服装がおすすめです。また、英文字や地図がプリントされた服などは禁止されていますので、受験案内をよく読んでおくことも大切です。 持ち物については、受験票、鉛筆(H、F、HB)、消しゴム、鉛筆削り、時計は必須でしょう。シャープペンシルはマークシートでは使用できませんが、計算などの際には使用可能です。
5. 当日の時間割は?
図は25年度以降の共通テストの時間割です。1教科60~130分。すべてを受けると朝9時半からまでみっちりで、昼休憩が80分、そのほかの休憩も40~50分あります。一見ゆったりとしたスケジュールですが、実際は答案回収や早めの入室などで、のんびりする時間はあまりありません。 共通テストに限ったことではありませんが、受験では前の時間の教科の失敗を引きずってしまう受験生が多くいます。つまり、合格にはメンタルも大事な要素です。心を落ち着かせる方法は人それぞれだと思いますので、休憩時間を使っていかに自分を立て直すか、その方法を知っておくことも対策の一つかもしれません。
6. 当日、電車が遅れたり、調子を崩したりしたら?
「車が渋滞した」といった個人的な事情は配慮されませんが、交通機関の事故または災害等が発生した場合は、試験開始時刻を繰り下げる措置がとられることがあります。遅れに巻き込まれた場合には、受験票に記載されている「問合せ大学」へ連絡し、試験場に向かいましょう。 体調については、2週間後(年度によって変わる可能性があります)に実施される追試験の対象となる場合があります。試験開始前であれば受験票に記載されている「問合せ大学」に電話したうえで、申請受付時間内に「受験票」と「医師の診断書」を持参することで受験申請できますので、「医師の診断書」をもらっておくといいでしょう。試験場で調子が悪くなってしまったりした場合は、監督者や試験場の担当者に申し出て、指示を受ける必要がありますが、追試対象となるのは受験していない教科・科目からとなります。日頃の体調管理を心がけましょう。 なお、これらの措置は大学入試センターが発表する「大学入学共通テスト受験上の注意」に詳しく記載されています。年度によって変わることもありますので、目を通しておくと安心です(上記は令和6年度版をもとにしています)。
朝日新聞 Thinkキャンパス