「三幸製菓」6人死亡火災の背景に“父子相剋” 創業者の名誉会長が「強制入院」させられていた
「三幸製菓」佐藤元保CEO
惨劇から2年――。 米どころ新潟に拠点を置く「三幸製菓」は、「柿の種」で知られる「亀田製菓」に次いで、業界2位の米菓メーカーである。その荒川工場で、火災事故が起こったのは2022年2月11日の深夜のこと。男性社員二人とパート清掃員の女性4人が死亡し、女性社員一人が負傷するという痛ましいものだった。新潟県警は業務上過失致死傷容疑ですぐさま捜査に乗り出し、ようやく2年の歳月を経て、今年2月2日、佐藤元保CEO(53)ら4人の書類送検に踏み切った。過去に三幸製菓は乾燥機内に残った煎餅クズなどが原因で、8件のボヤや部分焼を惹き起こしている。そのため、火災事故は予見できたはずなのに対策を怠ったことや、深夜時間帯の消火及び避難誘導体制の不備を問われたわけだ。 (カネに振り回される人々のドラマを描く「週刊新潮」の連載コラム「MONEY」より)
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「週刊新潮」2024年3月21日号「MONEY」欄掲載