ビル・ゲイツが語る、AIが開く「4つの未来」。人間という存在意識を揺さぶるかもしれない
4. 人間の目的意識について疑問を投げる
AIは人間の従業員に取って代わることで、人間の仕事を消失させるのでしょうか? もちろんそうなるでしょう。昨年、AIに対する期待や予測についての調査では、雇用主の16%がこの技術の利点の1つとして人員削減を挙げました。 また、31%は従業員の効率が向上すると考えており、これはAIの導入が解雇につながらない場合でも、雇用主が追加の従業員を雇わずに済むと信じていることを示唆しています。 さらに、私たち人間が存在する目的とは何かという、より複雑な問いもあります。このエピソードでは、ビル・ゲイツと『ターミネーター』や『ターミネーター2』(さらには『タイタニック』)の監督であるジェームズ・キャメロンとの会話の一部が挿入されています。 キャメロンはAIに懐疑的な立場だそうですが、AIが人間の医師よりも早期に病気を発見するというアイデアには信頼を寄せていると言います。 その一方で、「しかし、最終的には、私たちが人間を1つのプロジェクトの過程から外していくなかで、人間が存在する目的や意義を何で置き換えるのかが重要だと思います」とも述べています。 ゲイツは、その問いに対する明確な答えを持っていません。 私自身も頭を抱えているところです。 というのも、AIに「僕はマラリアの対策に今一生懸命取り組んでいるんだ」と言ったとき、AIが「ああ、それは私がやっておくから、君はピックルボールでもしていればいいよ」と言ったら、私の目的意識は確実に損なわれるでしょう。 今後、AIがさらに進化するにつれ、多くの人が自身の目的意識について悩むかもしれません。 Source: Netflix, MIT News, YouTube Originally published by Inc. [原文] Copyright © 2024 Mansueto Ventures LLC.
真栄田若菜/OCiETe