「福岡県だより」見てほしか! ミスヤンマガが動画で"熱演"
福岡県は、広報紙「福岡県だより」を若い世代に見てほしいと、県の公式YouTubeチャンネルでPR動画を配信しています。2024年度に始まったコンテンツ「福岡県だより★ミテホシ課」は、県の架空の新人職員がクイズを解きながら広報紙の啓発に奮闘するストーリー。1分未満のショート動画を中心に、月2本程度を公開しています。 【画像】「福岡県だより★ミテホシ課」の一場面
県の情報を各戸にお届け
福岡県だよりはA4判12ページのオールカラーで、県政の動きやお知らせ、地域の話題などを掲載。奇数月に約219万部を発行し、県内全域の各世帯に配布しています。県のホームページでも、PDF版などを見ることができます。 しかし、若者が情報を入手する先はSNSに移っています。ちなみに23年度の県政モニターアンケートで、「よく利用する情報収集手段」は、全世代で紙媒体が17.2%、SNSが21.9%だったのに対し、30歳未満では紙媒体が7.2%、SNSが40.5%でした。
若者に向けてSNSで発信
広報紙の発行を担当する県民情報広報課は、若者の関心をひきつけるPR策として動画配信に着目。県の公式YouTubeチャンネル「ふくおかインターネットテレビ」を活用し、若者に”刺さる”コンテンツの発信に挑むことにしました。 ふくおかインターネットテレビのチャンネル登録者数は現在1万7000人を超えています。配信の主な内容は、知事の記者会見のほか、アイドルグループのメンバーが県内で様々な体験をする「HKT48の福岡撮影中。」、お笑いコンビ・パラシュート部隊の斉藤優さんとFBS福岡放送アナウンサーの伊藤舞さんが福岡の”今”をリポートする広報番組「優&舞の知っトク!ふくおか」です。 県民情報広報課は22~23年度、お笑いトリオ「ロバート」の秋山竜次さんが出演する動画「余箇健(よかけん)のハイコレ!」を制作し、ふくおかインターネットテレビで広報紙をPRしました。「ミテホシ課」は第2弾になります。
クイズを解いて日々奮闘
24年5月に始まった「ミテホシ課」は、予告や番組宣伝を含めて9月末までに約20本を公開。スマートフォンで気軽に見てもらえる縦型のショート動画がメインです。10分前後のコンテンツもあり、25年3月末までに計42本を配信する予定です。 クイズが大好きな新人職員・問井かけ子を演じるのは、23年の「ミスヤングマガジン」に輝いた福岡県出身の松田実桜さん。若い世代から「応援したくなる」「次も見てみたい」と支持されるのでは――という期待から起用が決まったそうです。 動画では、「クイズ王」で知られる伊沢拓司さんが率いる「QuizKnock(クイズノック)」などが出題。問井かけ子が、職場の仲間たちとふれあいながら問題を解いたり、福岡県だよりの最新号をPRしたりします。 県の担当者は「動画はクイズや(気づき、ひらめきなどの)アハ体験の要素があり、若者だけでなくどの世代にも楽しんでもらえます。動画を通して『福岡県だより』を知り、手に取ってもらえるとうれしいです」と話しています。
読売新聞