マイナーの保有量削減でビットコインの短期的な弱気目標は6万ドルか
利下げ予想低下で暗号資産市場が下落
5月の米消費者物価指数(CPI)が予想よりも低調だったため、ビットコインは12日に6万8000ドルから7万ドル(約1085万円、1ドル155円換算)に急騰した。しかし、連邦公開市場委員会(FOMC)参加者らが今年の利下げ予想を3回から1回に引き下げたことを受けて、価格は13日にすぐ下落に転じ、上昇分が帳消しになった。 ビルドアンドビルド(BNB)、エックス・アール・ピー(XRP)、ソラナ(SOL)などの主要暗号資産は10日月曜日から10%以上下落しており、ドージコイン(DOGE)や柴犬コイン(SHIB)などのよりリスクの高いミームコインは15%下落している。 アメリカのビットコイン現物ETF(上場投資信託)からも継続的な資金流出が起きている。10日以降、ビットコイン現物ETFの全銘柄の合計で5億ドル(約775億円)が純流出している。6日間で12億ドルが流出した4月末以来で最悪の週となった。 また、ビットコインはテクノロジー株が中心のナスダックとはこれまで正の相関関係にあったが、この関係は崩れたようだ。
センチメントはイーサリアムの方が悪い
一方、一部の市場観測筋は、短期的なセンチメントの点ではイーサリアムはビットコインよりも「悪いようだ」と述べた。 SynFuturesのCEO兼共同創設者のレイチェル・リン(Rachel Lin)氏はTelegramのメッセージで、「テクニカル面では、ビットコインとイーサリアムはどちらも弱気のようだが、イーサリアムはビットコインよりも悪いようだ」と述べた。イーサリアムはすぐに3700ドルの水準まで回復しない限り、今後数日から数週間でさらに下落する可能性があるという。 リン氏は、「ビットコインにとって、6万7000ドルは依然として重要な水準だ」とし、長期的な見通しは依然として強気だと述べた。 |翻訳・編集:林理南|画像:Hans-Jurgen Mager/Unsplash|原文:Bitcoin Traders See Short-Term Bearish Target at $60K as Miners Pare Holdings
CoinDesk Japan 編集部