内堀知事（中央）にＧＩ登録を報告した（左から）渡部景大、細井、渡部謙一、星の各氏

　福島県南会津町の日本酒が国の地理的表示（ＧＩ）保護制度に登録されたことを受け、町内の酒造関係者は１６日、県庁を訪れ、内堀雅雄知事に登録を報告した。 　ＧＩ登録により、地域ブランドとして認められ、知的財産保護の対象となる。一定の生産基準を設けることで商品としての価値が高まることが期待される。ＧＩ南会津管理協議会を構成する細井信浩国権酒造社長、渡部景大会津酒造社長、渡部謙一開当男山酒造蔵元、星誠花泉酒造社長の４人が訪れた。 　協議会の会長を務める細井社長は「４年近く登録に向け国税庁などとやりとりを重ねてきた。南会津の酒を国内外にアピールしていくスタートだ」と意気込みを語った。内堀知事は「地域の良さをＧＩというブランドで知らしめることは意義がある」と語り、連携して魅力発信に努める考えを示した。 　２１日に仙台国税局が東京都の八芳園で「ＧＩ南会津スタートアップイベント」を開催する。地酒の試飲などを通じて首都圏の消費者においしさをＰＲする。