【韓国一時戒厳令】静岡空港ソウル線は通常運航 県、観光需要の影響注視
韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が非常戒厳令を一時宣布したことを受け、静岡県は4日、現地に拠点を置く県内企業や静岡空港とソウルを行き来する定期便などに影響が出ていないか確認に追われた。 県地域外交課が関係部局を通じて確認したところ、戒厳令が宣布から約6時間で解除されたこともあり、日本人学校や銀行などは通常通り機能し、在韓の日本企業にも目立った影響はなかった。修学旅行で韓国を訪問している県内公立高はなく、県旅行業協会の会員企業で訪韓ツアーを中止した企業もないという。静岡空港を発着するチェジュ航空のソウル線は通常運航し、5日以降も予定通りという。 ソウル線は、静岡空港の国際線利用者の約8割を占める人気路線。10月に週7往復から11往復に増便してからも好調を維持している。県地域外交課の担当者は「韓国の政情不安が続くと訪日、訪韓の旅行需要に影響が出かねない。政権が変わると、これまで改善傾向にあった日韓関係に変化が出るかもしれない」と懸念し、引き続き県ソウル事務所を通じて情勢を注視するとした。
静岡新聞社