20歳の本田望結、ライバルは子役時代の自分「今はこんなことができているよと伝えたい」
お気に入りのお酒は「ジンのソーダ割り」
劇中で主人公は、チームメイトたちとの葛藤や絆を通じて成長していく。フィギュアスケートは個人競技であるため、対立や意見のぶつかり合いが少ないが、本作では高校生らしい「ずるさ」や「悔しさ」など、チームプレイの中で生まれる複雑な感情に向き合う場面もあった。「チームプレイの中での複雑な感情を感じられて、人としても新しい経験ができたと感じています」 撮影中には、偶然家族の応援に行けたことが大きなモチベーションに。 「フィギュアの全日本選手権が長野で行われていたので、家族を応援に行ける機会があって、家族の存在のありがたさを再確認しました。普段はなかなか会えないことが多いので、久々に家族と一緒に過ごせたことも本当に良い思い出です」 今年、二十歳を迎えた本田は、女優とフィギュアスケートを続ける中、「自分の人生の答えを見つけたような作品」になったという。「これまで自分の選択が正しかったのか迷っていましたが、映画を通じて『ああ、これでよかったんだ』と思える瞬間がたくさんありました」とこの経験が人生の糧になったと振り返る。 ライバルは誰かと聞くと、「小さい頃の自分です。子役としての自分が積み重ねてきたものと、今の自分とを常に比べていて、昔の自分に『今こんなことができているよ』と伝えたい気持ちでいっぱいです」。 最近ではお酒も嗜むように。「最近はジントニックのようなジンのソーダ割りが好きです。女優としては、多くの方に驚いてもらえるような役に挑戦していきたいです。二十歳を迎えたことで、自分の行動に責任を持ち、子どもの頃の自分に恥をかかせないような大人になりたいと思っています。そして、今の自分に満足せず、まだまだ成長していきたいと思います」 『カーリングの神様』は新しい挑戦とともに、俳優として、フィギュアスケーターとして、さらには一人の人間としての成長を促してくれる作品となったようだ。これからの活躍に目が離せない。 □本田望結(ほんだ・みゆ)2004年6月1日、京都府出身。3歳から芸能活動を始め、日本テレビ系連続ドラマ『家政婦のミタ』(11)への出演が話題になる。その後、数多くの映画、ドラマに出演する。近年の出演作はNHK連続テレビ小説『らんまん』(23)、MBS『少年のアビス』(22)、日本テレビ系『ばかやろうのキス』(22)、映画『それいけ!ゲートボールさくら組』(野田孝則監督/23)、『きさらぎ駅』(永江二朗監督/22)など。フィギュアスケーターとしても活躍。 ヘアメイク:大和田京子 スタイリスト:志田舞 トップス・ワンピース(LE CIEL BLEU)、アウター(IRENE)、シルバーイヤカフ・ロングネックレス(Phoebe)
平辻哲也