【大学野球】全国舞台でベールを脱ぐ逸材右腕 東海大九州キャンパス・廣池康志郎に「北別府二世」の期待
卒業後の進路は「プロ志望」
シーズン中、何度も複数のNPBスカウトから問い合わせがあったという。オープン戦ならともかく、公式戦であり、登板のタイミングを発信するわけにはいかない。「20人ほど視察していただいたゲームもありましたが、こればかりは……(苦笑)」。つまり、プロ関係者からすれば肩透かしの形となったのだ。卒業後の進路は「プロ志望」。多くの視線が注がれる全国舞台は最大のアピールの場だ。 上京する前には九産大とのオープン戦で最終調整。5イニングを投げ、状態を上げている。林田監督は「都城農業高校の先輩には、213勝の北別府さん(北別府学、元広島)さんがおり、廣池には『北別府二世』になってくれないかなと期待しています」と親心をのぞかせる。 2024年のドラフト上位候補右腕の愛知工大・中村優斗は、諫早農高(長崎)出身。同じ九州の農業高校出身の右腕に対しては、相当なライバル意識があるという。150キロ右腕が神宮でどのようなパフォーマンスを見せるのか、大会初日から目が離せない。 文=岡本朋祐
週刊ベースボール