長野の防災ヘリ墜落、搭乗9人全員が死亡 離陸10数分後にトラブルか
長野県の消防防災ヘリ墜落事故で、長野県警などは6日午後までに墜落機内で発見した6人の死亡を確認しました。これで搭乗者9人全員が死亡する事故となりました。 「長野県消防防災ヘリコプター事故対策本部」(本部長・阿部守一知事)は6日午前10時、事故発生時の概要を発表。それによると、墜落した消防防災ヘリ「アルプス」は5日午後1時31分に訓練のため松本空港を離陸。午後2時25分にヘリを運航する消防防災航空センターから県の危機管理部に「アルプスと40~50分間連絡が取れない」と連絡がありました。 情報収集を依頼された県警が同3時12分に鉢伏山付近の斜面に墜落している消防防災ヘリ「アルプス」を発見しました。「アルプス」は松本空港を離陸後10数分後にトラブルが発生したとみられています。 亡くなった9人の搭乗者は次の通り(県内各地から派遣の消防職員を含む) ▽岩田正滋さん(56)=長野県消防防災航空センター・パイロット▽清水亮太さん(45)=同整備士▽滝澤忠宏さん(47)=長野市消防局▽伊熊直人さん(35)=同▽小口浩さん(42)=松本広域消防局▽高嶋典俊さん(37)=同▽甲田道昭さん(40)=上田地域広域連合消防本部▽大工原正治さん(42)=佐久広域連合消防本部▽伊藤渉さん(35)=北アルプス広域消防本部
---------------------------------- ■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説