広島・秋山翔吾は誕生日によく打っていた!!
【球界ここだけの話】誕生日によく打つ。広島・秋山翔吾外野手のことだ。36歳の誕生日だった4月16日のDeNA戦(マツダ)では2安打1打点、2四球の活躍でチームを11-2の勝利に導き、2年連続でバースデーお立ち台をやってのけた。 「チームも勝って、くそうれしい1日になりました。こそっと、来年もここに立てることを目標にして明日から頑張っていきたいと思います」 今季が3年契約最終年ということは、広島残留宣言か!? それはさておき、本人が自覚するように「4・16」は〝秋山の日〟と言っても過言ではない。米大リーグ挑戦を経て、2022年6月に加入した広島では2試合(23、24年)で打率・833(6打数5安打)、0本塁打、1打点、3四球。西武時代(11~19年)を含めると7試合(11、13、14、15、16、17、19年)で打率・406(32打数13安打)、1本塁打、5打点、9四球と打ちまくっている。 秋山が「チームが勝ったり、僕が活躍した試合は覚えてくれる」と語るように広島では23年から誕生日に県内在住の「ひとり親家庭の家族」の招待をはじめた。試合前には観戦券の手渡しや写真撮影やグッズにサインを書いて交流。逆に招待した親子から誕生日を祝福されると照れくさそうに笑う。 自身が小学6年の頃に父・肇さん(享年40)ががんで亡くなり、母・順子さんに育ててもらった。地元・横浜創学館高、八戸大を経て11年にドラフト3位で西武入り。プロ5年目の15年から「野球観戦を通じて親子で楽しい時間を過ごしてほしい」との思いでこの活動をはじめ、広島では2年目。今季は1試合30人、この日を含め4試合で計120人を招待する。 そんな秋山にはひそかな夢がある。関係者によると、それはクライマックスシリーズなどのポストシーズンで招待試合をすること。チームがAクラス(1~3位)進出が最低条件で入手が難しくなる観戦券の手配など高いハードルがあるが、実現すれば素晴らしい。(柏村翔)