バーチャルではないリアルなモンスターに会える 札幌のホテルで化石展
【北海道・札幌】日本でもダウンロードがスタートしたスマホゲーム「ポケモンGO」。リアルの地図を利用しバーチャルなモンスターに出会えるという仕掛けが話題を呼び社会現象になっていますが、札幌のホテルでは夏休みに合わせてリアルなモンスターに会える化石展がスタートしました。
今年で5回目となる夏休み特別展示
JR札幌駅に直結しているセンチュリーロイヤルホテル(札幌市中央区)の2階ロビーには、全長11メートルのクビナガリュウと、世界最古の大型カイギュウであるサッポロカイギュウの化石のレプリカが展示されています。 同ホテル営業企画室支配人の蝦名訓(えびな・さとし)さんによると「化石展は、2012年以来毎年開いています。化石の持つ迫力や美しさを通じて、古生物への関心・理解を深めてもらうと同時に、夏休みの自由研究に役立ててもらえれば」とのこと。 ちなみにこの化石は、北海道有数の化石の発掘地である道北の中川町にあるエコミュージアムセンター自然博物館と札幌市博物館活動センターの協力のもと展示されています。大型の化石のほか、アンモナイトの化石など約20点も同時に展示、ホテルの来場者の目を楽しませています。
なぜホテルのロビーで化石を展示するのか
おそらく多くの方が「なぜホテルのロビーに化石が展示されているか」と思うことでしょう。しかし、それには深い理由があります。 「このホテルのロビーの壁・床には本物の大理石が使用されています。実は、その大理石には化石がそのまま残っています。アンモナイトとベレムナイトがいくつか肉眼でも確認できますので、合わせて探してみるのも面白いと思います。」(蝦名さん) 筆者も探してみましたが、正直難しいです。ヒントをもらって何とか発見しましたが、同ホテルが化石を大事にしているのはこのようないきさつがあるからです。 また、同時開催されているのが「アンモナイト版画展」。札幌の隣、石狩在住の画家・福岡幸一さんの手による銅版画7点も展示されています。 センチュリーロイヤルホテルの2階ロビーで開催されている化石展は8月31日まで、入場無料です。 (ライター・橋場了吾)