【九州場所】豊昇龍 師匠・立浪親方が語る琴桜、大の里へのライバル心「口にはしないだろうけど…」
師匠からも〝期待大〟だ。大相撲九州場所13日目(22日、福岡国際センター)、大関豊昇龍(25=立浪)が新大関大の里(二所ノ関)をとったりで下して12勝目(1敗)。V争いで大関琴桜(佐渡ヶ嶽)と1敗で並んでおり、取組後は「集中していたから体が反応できた。とにかく勝って良かった」と納得の表情を浮かべた。 【写真】元旭豊の立浪親方 ここまで絶好調の豊昇龍について、師匠の立浪親方(元小結旭豊)は「落ち着いているし、後半(戦で)相撲が良くなってきた。(土俵上での)顔が落ち着いている。まだまだ成長途上だし、これから結果を出せば自信とかもついてくるんじゃないかな」と絶賛した。 昨年名古屋場所で初優勝して大関昇進を果たしたが、その後は賜杯から遠ざかっている。その間に琴桜と大の里が台頭し、同じ看板力士となった。 立浪親方は「(豊昇龍は)次の番付への思いはもちろんあるでしょ。口にはしないだろうけど、とにかく志は強いから。(琴桜と大の里を)もちろんライバルだと思っているだろうし。彼(豊昇龍)も『自分が先に(次の番付に)いく』と思っているんじゃない」と力説した。 この日の取組前に、立浪親方は「今日がヤマ場だと思う。今日勝てば(優勝が)見えてくると思う」と語っていた。師匠からの大きな期待を背に、豊昇龍が勝負の2日間に臨む。
加田晃啓