はなわ、最初は断わった家族の密着「勘違いさせないため」 息子たちに見せた父親としての“謙虚さ”
弟のナイツ塙を尊敬「真面目、努力家…僕にはまねできない」
――『お義父さん』『ママには内緒』『息子』といったご自身の曲やヒロミさんに提供した『神様との約束』など、家族や夫婦を歌った曲を作る上で大切にしてきたことは。 「お笑いの歌は別として、僕自身はノンフィクションじゃないと歌えないんです。やっぱり、アーティストじゃないので架空の話を僕が歌ってもちゃんと届かないと思います。もう1つは初見の人が1回聴いただけで伝わるような言葉やメロディーを選ぶことです。やっぱり、“つかみ”は、大切なんで。でも、いつもめちゃくちゃ時間をかけて歌詞を書いています」 ――はなわさんはご自身も3人兄弟で次男です。 「そうですね。3つ上の兄貴は普通に仕事をしていますけど、若い頃からハイセンスなものにアンテナを張ってきた人で、僕の音楽ルーツみたいな人ですね。弟(ナイツ塙)も兄貴からの影響はあるんじゃないのかな。弟については、『すごいな』のひと言です。真面目だし、努力家だし、なかなか僕にはまねできないことをやっていて、尊敬しますね」 ――はなわさんにとって「家族」とは。 「難しい質問ですね(笑)。深く考えたことがないんですよ。嫁は嫁の人生があるし、子どもたちも3人それぞれの人生があるんだけれど、きっと家族という何かでつながっているんですよね。だから、『深く考えなくても一緒にいられる存在』かな」 ――はなわさんのこれからは。 「このまま変わらないです。見た目とか変えちゃうのはダサいと思うタイプなんで。だから、『俺はダサい』と感じた時は辞め時かもしれないです。僕は基本的にこだわりのない人間だとずっと思ってきたんだけど、今日のインタビューで、『自分のこだわりみたいなのが結構あるんだな』って気が付きましたよ(笑)。知らない間にそういうものを取捨選択してきたのかもしれないですね」 □はなわ 1976年7月20日、佐賀県出身。専門学校東京アナウンス学院お笑いタレント科在学中に芸能界入り。2000年、当時プロ野球巨人・松井秀喜のモノマネなどで注目される。03年、シングル『佐賀県』が大ヒットし、『NHK紅白歌合戦』に初出場。その後、映画『翔んで埼玉』(19年)、『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』(23年)の主題歌を担当。公式YouTube『はなわチャンネル』『はなわチャンネルの小部屋』を配信中。
福嶋剛