ファンに向け「自らの死」を動画で報告。末期がんと闘った24歳のSNSスターが、"最後の動画"を公開か
オーストラリア出身の人気TikToker、ベラ・ブラッドフォードが先日、「GRWM」(Get Ready With Me=出かける準備をする動画という意味の造語)をシェアする1本の動画を公開。同時にその動画の中で、自身の死を自ら報告した。ベラはTikTokに、ファッションに関するコンテンツのほか、3年前に末期の診断を受けた顎のがんの認知を高める投稿を発信していた。 【動画】最後まで"明るい動画で"。「自らの死」を報告するベラさん(24) 24歳の若さで亡くなったベラは、シドニーで事前に録画していた動画で自身の死を知らせるとともに、人生の最後を支えてくれた多くのフォロワーへの感謝を示した。ベラはこの動画に次のようなキャプションを添えている。 「私の人生の最終章に、たくさんの愛と応援の声を聞かせてくれたこと、本当に感謝でいっぱいです。ありがとう。この動画を撮ることが私の人生最後の数ヶ月の真の目標となっていました。とても優しい皆さんというコミュニティと繋がっている感覚が、私にとっては幸せでした。 この動画を見ている皆さんが、どうか素晴らしい人生を送れることを願っています。どうぞ、一日一日を大事に生きることを忘れないでください。年齢を重ねることができる、それはなんと恵まれたことでしょう。このプラットフォームで私らしくいさせてくれて、本当にありがとうございました。私は日々ここで、人生やファッションに対する共通の愛で繋がれることに心からワクワクしていました」。 そして視聴者に、「ご存じのように私は末期がんで、残念ながら私の命は終わりを迎えました。ですが、私はファッションを愛する者として、こういう動画を撮影する時間がやっぱり大好きなので、最後に“Get Ready With Me”動画を発信したいと思います」と述べた。 また、過去の動画を見て、ささやかな喜びを見つけてくれたらうれしい、とフォロワーたちにシェア。 ベラは、自身のファッションへの愛をシェアするとともに、自身の顎のがんについてもオープンに語り、認知度を高めるために診断を受ける前に経験した症状を明かしていた。また、がんが人生にどのような影響を与えたのかも動画で発信。 例えばスキンケアルーティンの動画では、初期症状では「親知らずで痛いだけだ」と勘違いしていたことを告白。思い込みの怖さを明かしている。「口の中がなんとなく痛かった。本当は顎の筋肉に腫瘍があったからなのだけど、親知らずを抜いていないからだと思い込んでいたの。あと、その時口の中がちょっと腫れていたのも覚えている」。 その後、親知らずを抜いたが、痛みや腫れは続いた。 「医師は、親知らずの抜歯手術からの感染症だと考えた。だから感染を“一掃”するための別の手術を受けたところ、外科医が白い塊を見つけて、生検をした、、、。1週間後、私はクリスマスにはシドニーからアデレードに飛ぶことになっていたので、2021年12月20日にワクワクしながら荷物を詰め込んだバッグを持って、一人で病院に行ったの。すると医師が『あなたは非常に珍しいタイプのがんです。体内のどこにそれがあるのか分かりません。ひとまず、クリスマスの計画を取りやめて、シドニーにいて下さい」と言われた』と当時のことを話した。 がんに関する緩急所「キャンサー・リサーチUK」によると、イギリスでは1年に約12759人が頭部や首のがんと診断される。他に症状としては次のようなものがある。 ・首や顔、口の中のしこりがなくならない。 ・声が変わる。 ・痛みや腫れがある。 ・嗅覚の変化。 ・鼻血。 ・耳の痛みが止まらない。片耳だけのことが多い。 ベラを愛する全ての人たちへ、心からお悔やみを申し上げます。
from Cosmopolitan.com