アリゾナの砂漠に広がる火星のような光景! 巨大な「メテオ・クレーター」はアポロ計画でも使われていました【ルート66旅_36】
アポロ計画では宇宙飛行士の訓練にも使われた
ちなみにメテオ・クレーターはNASAのアポロ計画で、宇宙飛行士の訓練に使われたという話もある。以前はクレーターの底まで下りるツアーもあったというウワサを聞いたが、いま調べるとリムを歩くガイド付きのハイキングが催行されている模様。もっとも入場料だけでアクセスできる、展望台からの眺めだけでも十分に圧巻だ。 一般には超広角といわれる16mmのレンズでも全景が入り切らず、魚眼レンズかパノラマ撮影できるスマホが欲しくなる。ミュージアムを含め1時間もあれば楽しめるので、アメリカ合衆国の歴史であるルート66と併せて、地球の歴史メテオ・クレーターも訪れてみよう。 近隣では、すでに廃墟と化しかつての面影だけを残す、メテオシティ・トレーディングポストも見どころ。1930年代から営業しており世界最大のルート66マップや、巨大ドリームキャッチャーも有名なギフトショップで、初めて訪れたときはオーナーと小さな娘さんから手厚い歓迎を受けたが、翌年か翌々年にはクローズし年を追うごとにどんどん荒れ果てていった。オーナーが変わって再開するという話はよく耳にするので、いつかルート66を愛する人の手に渡って欲しいと願うばかりだ。
佐藤 圭