杏さんと『RRR』『バーフバリ』の聖地、ラーモージー・フィルムシティに行きたい!
俳優の杏さんが映画鑑賞をきっかけに突然恋に落ちたのは、インド。世界で最も多い約14億人もの人々が広大な地にひしめき合い、エネルギーに満ちあふれた生活を送るかの国の文化に触れてみたい!映画カルチャーが栄える中南部の都市ハイデラバードへ飛んだ。 【写真】『RRR』『バーフバリ』の聖地を訪れた、杏さんの写真をもっと見る
「もしも、トリウッド映画に出演したら……?」
トリウッドと呼ばれる、南インド映画は主にハイデラバードで作られている。数々の名作を生み出したファンの聖地は、まるで作品の世界に紛れ込んだような魔法の空間だ。 南インド・ハイデラバードの南東に位置する、広大な映画村「ラーモージー・フィルムシティ」。2022年10月に公開されて以来、日本におけるインド映画の歴代1位の興収を記録した『RRR』や、南インド映画ブームの火つけ役となった『バーフバリ』(’15・’17)はここで撮影された。杏さんが特に惚れ込んでいるのは、この2作品を手がけ、南インド映画ブームを牽引するS.S.ラージャマウリ監督の才能だ。 「既成概念にとらわれないスケールで最大限の表現をなさっているところが、ラージャマウリ監督作品の素晴らしさ。世界中の人を魅了するエンターテインメントを構築する力がすごいんです。その分俳優たちはインタビューを通じて、撮影現場が大変だったと語っていましたが、一度この世界に関わってみたいというのが私の夢です。ここは作品のセットをそのまま保存していたり、そこかしこで新作を撮影していたりとインド映画の勢いを感じる空間でした」(杏さん)
トリウッドの熱風に吹かれるなら、エレガントなノーカラージャケットのセットアップでエフォートレスに。リネン混の軽やかなジャケットには取りはずし可能なシルクオーガンジーのジレが付属し、凛としたムードに誘う。仕立てのいいサルトリアルウェアで、異国においても自然と流麗な仕草に。
ラーモージー・フィルムシティが熱い!「トリウッド映画の熱狂に触れたい」
インド全体の公式共通語としてヒンディー語と英語、そのほかに22言語が指定言語として認められている。テルグ語を使う地域・ハイデラバードで作られる作品はトリウッド映画とも呼ばれている。 「インドに伝わる神話の世界を映画で表現したい」という夢を抱いたラーモージー・ラオ氏がプロデューサーとなり、1996年に創設したのがラーモージー・フィルムシティだ。東京ドーム約145個分という広大な敷地の中には47の撮影スタジオや空港、駅のセット、スタッフが宿泊できるホテルも完備。併設のテーマパークでは食事やミュージカルも楽しめる。世界最大の映画スタジオというギネス記録も。インド映画がグローバルに注目を集めている理由は、このような大規模な制作環境によるところが大きい。 Ramoji Film City Anaspur Village,Hayathnagar Mandal, Hyderabad, Telangana 501512 ☎1800-120-2999 営9時~17時30分(入場は14時まで。 季節により~20時) ※入場料:Rs1,350(パッケージによって異なる) 杏 1986年、東京都生まれ。2001年モデルとしてデビュー。2005年から海外のランウェイで活躍。2007年に俳優デビューし、近年の出演作に映画『キングダム 運命の炎』『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』(ともに'23)などがある。そのほかナレーターや声優など多彩な活躍を続ける。2022年より日本とパリの2拠点生活を開始。YouTubeチャンネル「杏/anne TOKYO」も人気。 SOURCE:SPUR 2024年3月号「杏さんと一緒に文化、食、ファッションのワンダーランドへ 映画のように、インド!」 photography: Fumiko Shibata styling: Tomoko Iijima hair & make-up: Sadae Sasaki edit: Michino Ogura coordination: Miki Omori cooperation: Archaeological Survey of India, Ramoji Film City, Anjali Tours by JUNOON, GNH Travel & Service, BRUNELLO CUCINELLI ※Rs(ルピー)1=約1.7円(2023年12月17日現在)、国際電話の国番号は91です。