引退迎える中野栄治調教師 オーシャンSのカイザーメランジェで有終Vなるか
大ベテランで有終の美となるか。今週がラストウイークの中野栄治調教師が、カイザーメランジェ(牡9)でオーシャンステークス(4歳上・GIII・芝1200m)に参戦する。 【写真】カイザーメランジェこれまでの軌跡 中野調教師は71年に騎手デビュー。JRA通算370勝。アイネスフウジンとのコンビで知られ、89年の朝日杯3歳SでGIジョッキーの仲間入りを果たした。そして翌90年には日本ダービーを勝利。約20万人の大観衆からのナカノコールは競馬史に残る名シーンとなっている。調教師としてもトロットスターで01年の高松宮記念とスプリンターズSを勝ち、騎手＆調教師の双方でのGI制覇を達成。今年1月にはブローザホーンで日経新春杯を制し、5年ぶりのJRA重賞制覇を果たした。 オーシャンSには9歳の古豪カイザーメランジェで挑む。19年函館スプリントS覇者で一時期は勝利から遠ざかっていたが、昨年10月のルミエールADで4年4カ月ぶりの白星を手にしている。 ラストウイークに重賞制覇となれば、これ以上ないフィナーレ。中野師がナカノコールのような感動に包まれることを願いたい。
