気象台 能登半島地震被災地では大雨・土砂災害に警戒を
第6回石川県災害対策本部員会議が3日午前開かれ、金沢地方気象台の担当者は、能登半島地震の被災地を中心に大雨による土砂災害に注意・警戒するよう呼びかけました。 【天気概況】 3日は、気圧の谷や日本海に発生する低気圧の影響を受ける見込みです。このため、加賀は雨で昼過ぎまで時々くもり。能登は雨となるでしょう。いずれも夕方から雷を伴う所があるでしょう。 4日は、気圧の谷や寒気の影響を受けますが、次第に高気圧に覆われる見込みです。このため、加賀は雨か雪で昼前からくもり、能登は雨で昼前からくもりとなるでしょう。いずれも朝まで雷を伴う所があるでしょう。なお、夕方からは晴れとなる見込みです。 3日午前9時半時点で輪島市に大雨警報を発表しています。また「大雨と雷及び突風に関する石川県気象情報」を発表しています。 3日から4日にかけて、日本海を東に進む低気圧や、上空に寒気を伴った気圧の谷の通過により、大気の状態が非常に不安定となる見込みです。能登では4日朝にかけて土砂災害に警戒してください。加賀では3日夜のはじめ頃から4日朝にかけて土砂災害に注意・警戒してください。 石川県では、令和6年能登半島地震の影響で地盤の緩んでいる所があり、今後、少しの雨でも土砂災害の危険度が高まるため、大雨警報の発表地域を拡大する可能性があります。また、4日夕方から朝にかけて落雷や竜巻などの激しい突風、強風に注意してください。 【予想される降水量】(いずれも多い所) ▼4日にかけての1時間降水量 加賀:15ミリ 能登:15ミリ ▼3日午前6時~4日午前6時までの24時間降水量 加賀:50ミリ 能登:40ミリ ▼4日午前6時~5日午前6時までの24時間降水量 加賀:およそ50ミリ 能登:およそ50ミリ 【予想される最大風速(最大瞬間風速)】 ▼3日 加賀陸上:8メートル(―) 加賀海上:13メートル(25メートル) 能登陸上:10メートル(20メートル) 能登海上:15メートル(25メートル)
▼4日 加賀陸上:10メートル(20メートル) 加賀海上:16メートル(30メートル) 能登陸上:12メートル(25メートル) 能登海上:16メートル(30メートル) なお令和6年能登半島地震による地盤の緩みを考慮し、揺れの大きかった石川県志賀町、七尾市、輪島市、珠洲市、穴水町、中能登町、能登町、羽咋市、宝達志水町、金沢市、小松市、加賀市、かほく市、能美市について、土砂災害警戒情報および大雨警報・注意報の発表基準を引き下げて運用しています。
北陸放送