【Bリーグ開幕特集 愛媛オレンジバイキングス】弱点を補強し個に依存しないバスケを展開、チーム一丸で初のプレーオフ進出へ!
ロスター半数を入れ替えて、昨シーズンの屈辱を晴らす
勝率が拮抗した昨シーズンのB2西地区は、23勝37敗で最下位と悔しい結果に終わった。古野拓巳、俊野佳彦ら出場時間が長かった主力選手は継続となったものの、再びプレーオフ争いをするために半数以上の選手を入れ替えて新シーズンに臨む。 昨シーズンをもって引退した飛田浩明と坂田央が担っていたウイングには、激しいディフェンスが持ち味の大友隆太郎(ベルテックス静岡から移籍)と、コンボガードでシュート力の高い青木龍史(京都ハンナリーズから移籍)を獲得。外国籍選手は得点源だったユージーン・フェルプスとノヴァー・ガドソンが退団になったものの、インサイドの強さを持ち3ポイントシュートも高確率で決められるケニー・ローソン・ジュニアを静岡から獲得。さらにヨーロッパを中心にプレーしていたポイントガードのジョナサン・スタークが新加入した。 ポイントガードの外国籍選手を有するB2クラブは愛媛を含め2クラブのみのため、大きなアドバンテージを得ることができるだろう。保田尭之ヘッドコーチも継続となり、初のプレーオフ出場に向けて新たに始動する。 強力なスコアラーが抜けた今シーズンは、全員バスケにシフトする好機ともとらえられるだろう。外国籍頼みにならずに日本人選手のステップアップを期待したい。昨シーズンリーグワースト4位だったディフェンシブレーティングも、チームディフェンスが改善のカギとなる。スタークを生かす時間帯を増やすためには、インサイド陣の玉木祥護とショーン・ジェフリー・チウの奮闘が欠かせない。 【注目選手】 ケニー・ローソン・ジュニア 静岡では平均26分3秒の出場時間で14.6得点、7.2リバウンド、1.8アシストを記録。3ポイントシュートは3.8本の試投で36.7%と高確率で決められるため、戦術の幅も広げてくれるだろう。さらにディフェンスでも体を張ることをいとわぬ献身性があるため、チームの大黒柱として期待が大きい。 奥田雄伍 昨シーズンはシーズンを通じて安定的な出場機会を得ることができなかったが、シーズンハイとなる12得点を記録するなど高いスコアリング能力が発揮される試合もあった。古野をバックアップできるガードとして成長すれば、チーム力の向上に直結する。スピードを武器に、B3金沢武士団時代に見せていた躍動を期待したい。 青木龍史 京都に所属した昨シーズンは、序盤こそ3試合連続で2桁得点を挙げたが、中盤以降は限られた出場機会となり難しいシーズンを過ごした。新天地では大事な場面を任せられるシューターとして、勝利に導く活躍を見せてほしい。サイズはないものの、鍛え上げられたフィジカルを生かしたディフェンスにも注目だ。
ズッボン
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