24時間テレビで「新たな不正なし」公表はメインパーソナリティー発表の〝地ならし〟
日本テレビ系チャリティー番組「24時間テレビ」の募金活動などを行う24時間テレビチャリティー委員会が21日、公式サイトで、募金の横領など新たな不正行為は確認されなかったと報告した。今年の「24時間テレビ」メインパーソナリティーの発表が近年より1か月遅れているが、これは何より先に募金の不正行為をめぐるウミを出し切りたいという日テレ側の思惑があったとされる。 昨年11月に同局系の日本海テレビ(鳥取)の元幹部局員が「24時間テレビ」の募金など計1118万円を着服していたことが発覚し、SNSでは日テレにも厳しい意見が寄せられた。 チャリティー委員会は外部弁護士を交えた特別チームを設置。3月6日~5月7日までの2か月間、不正通報窓口を設け、これまでに「24時間テレビ」に関わった約1万3000人の関係者に対して通報を呼びかけていた。 同委員会は21日、その結果について新たな不正行為は確認されなかったと報告した。 テレビ局関係者は「今回の調査でセーフだったことで、募金の不正行為をめぐるウミを出し切った形です。今年のメインパーソナリティーを発表する準備が整いました」と話す。 直近の「24時間テレビ」メインパーソナリティーの発表日は、2023年4月17日になにわ男子、22年4月23日に二宮和也らのジャにのちゃんねる(現よにのちゃんねる)。今年は21日時点で発表されておらず例年に比べて1か月遅い。 日テレ局員は「メインパーソナリティ―を発表した後に募金をめぐる不正行為は確認されなかったと報告すれば、SNSで『順序が逆』と批判されかねない。チャリティー委員会は『24時間テレビ』制作サイドと連携し、まずは不正行為の確認ゼロの報告を優先としたようです」と語った。 メインパーソナリティーは近日中に発表される見込み。また、募金の横領問題を受け、今年の募金総額が23年の募金総額8億2100万8847円(23年10月報告)と比べてどう増減するかも注目される。
東スポWEB