玉山鉄二、“オーラ全消し”で話題の古谷役は「純朴さ、一生懸命さ、愛嬌の3つを大事に」『さよならマエストロ』
日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(TBS系 毎週日曜 午後9時~9時54分)で、晴見フィルハーモニーの団長・古谷悟史役を演じる玉山鉄二のインタビューコメントが到着した。 【写真】志帆(石田ゆり子)と古谷(玉山鉄二) 本作は、天才指揮者だったが“ある事件”で家族も音楽も失った父親・夏目俊平(西島秀俊)と、そんな父を拒絶し音楽を嫌う娘・響(芦田愛菜)が地方オーケストラを通して失った情熱を取り戻し、親子の絆と人生を再生させていくヒューマンドラマ。 玉山が演じるのは、晴見市役所観光課の職員で響の上司の古谷悟史。誠実で人との調和を重んじる心優しきファゴット奏者だ。2月4日放送の第4話では、志帆(石田ゆり子)から離婚を切り出された上、「ある人にプロポーズされた」と聞いて気が気ではない俊平が、その相手が古谷であることを確信。果たして、俊平と古谷の関係性、そして晴見フィルへの影響は…。 <玉山鉄二 インタビュー> ◆誠実で心優しい晴見フィルハーモニーの団長・古谷。ここまで演じてきて、あらためて思う彼の魅力はどんなところでしょうか。 「純朴さ」「一生懸命さ」そして「愛嬌」ですかね。僕は古谷を演じる時、この3つをすごく大事にしたいと思っていて。なんだか憎めないというか、視聴者の方々が持っている母性みたいなものをくすぐれるキャラクターになればいいなと思っています。一応恋愛の要素もありますが、そこも変に生々しくなく、視聴者の方が見ていてほっこりできる感じにしたいなと。あまり台本を読んで決め打ちせず、現場で思い浮かんだものをとめどなくやってみてから、出し引きするように心がけています。 ◆特に思い出深い回や印象的なシーンは? やっぱり古谷にスポットが当たる第4話は印象的です。大輝(宮沢氷魚)に志帆への思いをパンパンに膨らまされて浮かれている古谷や、すごく緊張して告白する古谷、志帆にときめいてキラキラしている古谷。一方で俊平に対しては引け目があるし、俊平に人として愛を持っていて、だからちょっと切ない気持ちも抱えていたりもする。第4話には、一辺倒じゃないいろんな古谷の顔が詰まっていると思います。 ◆第4話では、志帆にプロポーズをした相手が誰なのかを探りながら指揮をする俊平と、悟られないように必死な古谷という、最後のオーケストラのシーンでのお二人のお芝居も見どころでした。 僕も何度か西島さんとご一緒していますが、あのシーンの終盤の西島さんと僕のカットバックとかは、僕の知らない西島さんのお芝居や表情が見られて新鮮でした。西島さんのマネージャーさんも「僕もあまりこういう西島見たことないです」とおっしゃっていて。 そう思うと貴重な現場でご一緒させていただいているなと思うし、そういう西島さんのお芝居をかみ締めながら、どんな自分が出てくるかに自分自身もわくわくします。 ◆以前、楽団での撮影を「部活みたい」とおっしゃっていましたが、チーム感は高まっていますか? そうですね、すごく居心地がいいです。現場にずっと残っていたいし、みんなとずっとおしゃべりしていたい感じ。僕自身学生時代はずっと陸上部でしたが、それ以降みんなで何かを作り上げるっていうことがあまりなかったなと思っていて。だからちょっとした青春みたいな感覚というか。撮影が終わっても楽器を続けるかどうかは分からないですが、この作品が例えば今後また違う形でできて、またファゴットに出会えるかもしれないし。 僕はそれを楽しみにしています。 ◆第5話以降は、さらに物語が進んでいきそうですね。 古谷に関しては“一生懸命”がゆえに笑えてくる感じになればいいなと思っていたので、驚いた時のリアクションをすごく強めにやったし、結構抑えることなくやり切っていて(笑)。彼が正直で純粋がゆえに笑えるポイントがたくさんあると思うで、楽しみにしていてください。 あらためて感じるのが、このドラマって本当に悪い人やずるい人がいなくて、キャラクターみんなが一生懸命に生きていて、問題にぶち当たった時に一生懸命乗り越えようとしていますよね。そしてやっぱりチームで何かを乗り越えることの素晴らしさや清々しさもある。 今のような時代だからこそ、人が再生・成長していく姿を描いたこういう“王道”なドラマを、たくさんの方に見てもらいたいなと思います。
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