【プレビュー】開幕連勝をかけた“オレンジダービー”。清水がはねのけるか、愛媛が驚かすか | Jリーグ
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3月2日(土) 13:00 V・ファーレン長崎 vs ベガルタ仙台 長崎は前節スコアレスドロー。ホーム開幕戦の注目はFWフアンマ・デルガドだ。ダブルを飾った昨季の仙台戦では、チームの3得点全てを背番号9がもたらした。昨季得点王に輝いたエースは今回もゴールネットを揺らし、チームに今季初勝利をもたらすことができるか。 仙台も同様に開幕節で勝点1を獲得。終盤に追いつかれたものの、ポジティブに捉えることのできる内容だった。Jリーグデビュー戦のDF石尾陸登、MF工藤蒼生ら若手の活躍も明るい材料。長崎には一昨季から3連敗中だが、森山佳郎監督の下、これまでとは違う姿を見せたい。 14:00 水戸ホーリーホック vs ヴァンフォーレ甲府 水戸はFW安藤瑞季のPKで奪った1点を守りきり、いわきFCにウノゼロ勝利。白星発進は実に5季ぶりとなった。その2019年は開幕から3連勝、12戦負けなしとロケットスタートに成功。目標に『J1昇格』を掲げるチームは、前節に続いてのホームゲームで快進撃の再現を狙う。 甲府は圧巻の5ゴールで徳島ヴォルティスを一蹴。ACLのラウンド16・蔚山現代戦から中3日での試合だったが、アジアの舞台で得た経験を結果に直結させた。こちらは連勝となればJ2優勝を果たした2012年以来。好調な攻撃陣とともに“吉兆”の開幕2連勝をつかみたい。 14:00 ジェフユナイテッド千葉 vs 藤枝MYFC 千葉はモンテディオ山形との開幕節に2-3で敗戦。引き続きホームで戦う今節の注目選手はMF横山暁之だ。昨季まで所属した藤枝では、須藤大輔監督の下で大きく成長を遂げた。山形戦で加入後初得点を挙げた背番号16は、古巣との対戦で“恩返し”の活躍を見せられるか。 藤枝はホーム開幕戦でスコアレスドロー。改修された本拠にクラブ最多の7243人が詰めかけた中、無得点は悔しさが残る結果となった。昨季の千葉戦(3-1、2-3)では計5得点を記録。今回も複数得点にこだわり、『超攻撃的エンターテイメントサッカー』の本領発揮といきたい。 14:00 大分トリニータ vs 横浜FC 大分の開幕節は終盤に追いつき勝点1を獲得。再び本拠で戦う第2節は、2020年以降5勝1敗と相性の良い横浜FCを迎える。注目は前節途中出場で同点ゴールをゲットしたFW長沢駿。大分加入後に挙げた16得点中13得点はホームでマークしたもので、今節も背番号93にかかる期待は大きい。 対する横浜FCも追いついての1-1でドロー発進。ただ、「やりたいことが出せなかった印象」と指揮官が振り返ったように、内容には課題を残した。カギを握るのはDF福森晃斗の左足。CKから同点ゴールを演出した前節同様、セットプレーでチームに優位性をもたらしたい 15:05 鹿児島ユナイテッドFC vs 徳島ヴォルティス 5年ぶりのJ2を戦う鹿児島は前節追いついて勝点1を獲得。FW藤本憲明の同点ゴールに代表されるように、攻守両面で持ち味を発揮した。昨季のJ3第37節ではクラブ記録を更新する11978人を動員。待望のホーム開幕戦でも力強い後押しを味方に、“ただいま”を告げる勝点3をつかみ取りたい。 徳島は5失点で大敗し、苦難の船出。今節はリバウンドメンタリティーが求められる一戦だ。鹿児島を率いるのは、クラブのJリーグ初ゴールを記録するなど長らく徳島で活躍した大島康明監督。ヴォルティスの歴史に名を刻む存在との再会となるが、3ポイントは譲れない。 3月3日(日) 13:00 いわきFC vs ファジアーノ岡山 いわきは0-1で敗れ、2シーズン連続の黒星発進。不完全燃焼の内容に終わった中、本来の前向きな姿勢を取り戻したいところだ。昨季の岡山戦ではいずれも最終盤に失点して1分1敗。悔しさを払拭する勝利をつかみ、ホーム開幕戦でサポーターと喜びを分かち合いたい。 岡山は開幕節で3-0の快勝。新加入のFWグレイソンにゴールが生まれるなど内容でも圧倒し、悲願のJ1昇格へ好スタートを切った。注目選手はいわきから加入したMF岩渕弘人。自身のゴールで数々の歓喜をもたらしてきた『ハワイアンズスタジアムいわき』で恩返し弾を狙う。 13:00 レノファ山口FC vs ブラウブリッツ秋田 山口はJ1からの“降格組”である横浜FCと1-1のドロー。ロングボールも交えながら前への推進力を見せ、志垣良新監督は「やろうとしていることが体現できた」と振り返った。今節の相手は同様の戦い方を徹底している秋田。ホーム開幕戦を白星で飾り、自信をさらに深めたい。 秋田は1点が遠く黒星スタート。引き続きアウェイで戦う今節は、J2昇格後1勝1分4敗と苦手にしている山口に乗り込む。開幕2連敗は避けたい中、期待がかかるのは古巣対決のFW小松蓮。昨季J3得点王に輝いたストライカーは、かつての本拠のゴールネットを揺らせるか。 13:00 ロアッソ熊本 vs ザスパ群馬 熊本は前節清水エスパルスに逆転負け。ただ、FW石川大地が右膝の大けがからカムバックを果たしたことは明るい材料となった。昨季は負傷離脱するまでの17試合の出場ながらチームトップの9得点。引き続きホームで戦う今節は、完全復活を告げる一撃を期待したい。 群馬はホーム開幕戦で1-1のドロー。2点目が取れなかった課題は出たものの、後半に攻勢をかけて先制点を奪うなど“らしさ”を見せた初戦だった。注目選手は2019年以来の帰還となったFW髙澤優也。早速ゴールネットを揺らした前節に続き、2戦連発でエースの矜持を示せるか。 14:00 栃木SC vs モンテディオ山形 栃木の前節は終始主導権を握られ、ファジアーノ岡山に0-3で完敗。昨季は3失点がシーズン通じて一度しかなかっただけに、ダメージの大きな結果となった。期待がかかるのはGK丹野研太。経験豊富な37歳を中心に立て直しを図り、破壊力のある山形攻撃陣を封じ込めたい。 山形はジェフユナイテッド千葉に後半の3得点で逆転勝利。J1昇格に向けて幸先の良い滑り出しとなった。注目が集まるのは、前節後半からの出場で2得点1アシストの大活躍を見せたFW高橋潤哉。今節も自らがヒーローとなり、2年連続の開幕2連勝を呼び込めるか。