子どもたちが、国内外で活躍する選手との走りを楽しんだランニング教室＝東根市東根乙

　東根市が整備を進めてきた大森山公園クロスカントリーコースのオープン式典が5日、同市東根乙の現地で行われた。市民の健康づくり、ランナーの競技力向上などに寄与することが期待される。 　施設は同公園南西部に位置し、1周400メートルと300メートルの二つのコースを設けた。高低差は6.3メートル。走路は天然芝で、脚などへの負担を抑えながらランニングやウオーキングに取り組める。2019年度に事業着手し、総事業費は3億1500万円。市内外を問わず、無料で利用できる。 　式典には約100人が出席し、土田正剛市長が「起伏に富んだコースに仕上がった。健康づくりや陸上競技の練習などで積極的に利用してほしい」とあいさつした。関係者がテープカットを行い、利用開始を祝った。 ゲスト選手と子どもたち汗・ランニング教室 　大森山公園クロスカントリーコースのオープン記念として「森のランニング教室」が開かれた。国内外で活躍する選手たちが小中学生を指導したり、力強い走りを披露したりした。

　ともにＮＤソフトアスリートクラブ（南陽市）に所属する竹内竜真選手（東根市出身）、パリ五輪男子マラソンにケニア代表で出場したアレクサンダー・ムティソ選手らがゲストランナーとして招かれた。市内外の約50人が参加し、子どもたちは両選手とともにジョギングで汗を流し、フォームなどの指導を受けた。 　竹内、ムティソ両選手らは2000メートル走のデモンストレーションも披露した。陸上競技に取り組んでいる神町中1年高橋美咲姫（みさき）さん（13）は「走り方がかっこいい。腕の振りなどを参考にしたい」と話した。竹内選手は、クロスカントリーコースでの練習が筋力強化や心肺機能向上につながるとし「ここで鍛え、全国、世界に羽ばたけるようになってほしい」と後輩たちの成長に期待を込めた。