多様な人々や文化交わる拠点に 南砺・福野に「メティス」26日オープン、地域の活気期待
宿泊やカフェ、マルチスペースなどを備えた交流拠点「メティス」が26日、富山県南砺市苗島(福野)にオープンする。19日は内覧会があり、地元住民らが多様な人々や文化が交わり、福野地域に活気をもたらす場所となることを期待した。 メティスは内装工事施工の第一交易(南砺市苗島・福野、西能徹社長)とワールドミュージックの祭典「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」を運営するスキヤキ・オフィス(同、米田聡代表理事)が共同運営する。 建物は築54年の鉄骨3階建て(延べ約1200平方メートル)で、遊休化していた同社ショールームを改装。建物の名称は出会いや融合を意味するフランス語からつけた。 1階は同オフィスの事務局や世界各国の音楽と共に食事を楽しめるカフェバー、誰でも気軽に立ち寄れるロビーを整備した。2階は宿泊用の4室を備えて最大16人が泊まれるほか、ワーキングスペースも設けた。 3階にはコンサート会場や作品展などに使えるマルチスペースを用意。1階から伸びる吹き抜け部分には影絵師、川村亘平斎(こうへいさい)さん(東京)が、福野夜高祭などをモチーフにした作品を描いた。
米田代表理事は「メティスを拠点に新しい人と経済の流れをつくりたい」、西能社長は「この場所がさまざまな発信の拠点となり、南砺市が発展すればうれしい」と話している。営業時間は午前9時~午後10時で、年中無休。内覧会は20日も行う。27日にはオープニングイベントを予定している。